ばむばんか惰隠洞

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2009-12-01 [長年日記] この日を編集

[Day] なんや知らんが痛い (23:48)

足がつる、ってのはちょくちょく(でもないか、あ、でも最近は割と良くあるなー)あるけど、脇腹がつる、って現象はありなんだろうか。昨日の晩、注文頂いた本を引っぱり出す作業中に、一冊が段ボールを三つばかり積んだその向う側に落ちてしまって、段ボールの壁越しに身体をむにょーんと横に伸び曲げて(どんな日本語や。ラジオ体操第一で言う『横曲げの運動』をさらに深くした感じ)落っこちた本を拾い上げようとした矢先、脇腹にずきっとな。

一晩寝ても相変わらず右の脇腹やや上部が痛いぞ。咳したり笑ったりするとズキズキが返ってくるのがたまらん。困ったものじゃ。

[Comics] お買い物 (24:11)

鉄腕バーディー EVOLUTION(ゆうきまさみ/著)ゆうきまさみ「鉄腕バーディー Evolution」(3)。一つの身体に二つの人格が同居していることが引き起こすかも知れない、ヤバげな状況がようやく露わになってきたようなお話。基本的にゆうきまさみのマンガは展開がゆったり目な傾向があるんだが、(ヤンサン連載時の分も含めて)ここに来てようやくお話が大きく動くかも、って展開になっている、のだが話の展開の大きさに、作者の筆力がついて行けてないような気がするんだが大丈夫か? ゆうきまさみの画力はこんなもんじゃないと思うんだが…。


2009-12-02 [長年日記] この日を編集

[Day] 相変わらず脇が痛い (12:37)

ていうか昨日より痛くなってんですけど。もしかして筋肉痛とかとは別の何か? 身体伸ばしただけでアバラにヒビとか入ったりする? まあそろそろあちこちガタが来てるのは確かなんだけど…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

は゜ん [私、ドライブ中に背伸びしたら激しく背中が吊った事ありましたが。 局所的にズキンと痛むなら肋骨が捻挫したのかもしれま..]

rover [わあ、逆のアクションですね。わたしゃ少々勢いつけて身体を前に折り曲げたらこうなりました。 ん、贅肉がもよんとどこか..]


2009-12-03 [長年日記] この日を編集

[Day] 依然として痛い (23:33)

って言うか昨日より痛くなってないか? 朝起きたらなぜか対角線方向にある背中もちょっとズキズキしたり。

オレが何かの動きのたびに、アウチアウチとうるさいので、カミさんがロキソニンをくれました。あまり効きませんけど。

[Books] 20世紀が消えていく (24:19)

<休刊>学研「学習」と「科学」…時代のニーズに合わず(Yohoo! ニュース)。小学生でも普通に自分用のパソコンが持てるこのご時世、もはや大人の世界や(そのワード自体に限りない可能性を感じさせてくれた)科学の世界を、すごく単純化してシミュレートさせてくれるような付録付き紙メディアには有効な対抗手段はなくなってしまった、と言うことなんだろうな。替わりにやってきたのがディアゴスティーニ的、かつての「科学」「学習」世代だった大人向けの出版物、ってことになるのかも。

オレは(そもそも学習することが大嫌いな人間だったから)「科学」派で、中学に進んでからは「サイエンスエコー」と「ミュージックエコー」に進んだ憶えがある。残念ながら科学立国には全く力になれない、いい加減な大人になってしまったけれど、ガキの頃に「科学・のようなもの」に触れることができた、と言う経験が自分のSF好きな部分を伸ばしてくれた、って側面は間違いなくあったと思う。「科学」と「サイエンスエコー」の内容がごっちゃになってるような気もするけれど、水の電気分解実験キットとかシーモンキー的な何かを飼育するようなキットとか、ルナ・モジュール型テスター(これは多分『サイエンスエコー』だった)とか、なんて言うんだろうね、プチ・マッドサイエンティストな気分を満喫させてくれる、ある意味センス・オブ・ワンダーに満ちた付録がとても楽しかったんだ。

あと、これは前にも書いたような気もするけど、「科学」の連載記事は噛み砕き具合が良い感じで、いまだにその内容を思い出せる物があったりしてそこも個人的にはポイント高い。確か内山安二先生の作品だったと思うが、で、オレが小学校の4年か5年の頃だから1970年代前半の「科学」に連載されていたと思われるマンガ、「タマちゃんと忍犬ムス」は、今でも機会があったらぜひ再読したいと思ってますよ。この時期に何か刷り込まれたら、そりゃこの歳になってもタマちゃん好きは消えねえだろうってなモンで(w。

本来出版社側が狙ったであろう、それなりにアカデミックな方向性とは別の方向で何かを後押ししてくれた雑誌と言うことで、その休刊というニュースにはいろいろと感慨深い物を感じてしまう。とても好きな雑誌でした。たぶん一番良かったであろう時に読み耽ることができた幸運をかみしめつつ、お疲れさまでした、当時のオレがありがとう。

あ、そうそう、「ミュージックエコー」って雑誌も別な意味でかなりディープで、関連するネタがあったらちょっと語りたい気もしてるんですが、そういう機会はちょっとなさそうだな(w。


2009-12-04 [長年日記] この日を編集

[web] モノは云いようだ (24:15)

webの求人情報サイトで見つけたこんな求人。

マークアップエンジニア募集

ぷ、うぷぷぷぷぷぷぷ。マークアップエンジニアだって、ただのコーダーでしかないクセに。そういう言い方があるんならオレもマークアップエンジニアだな。なんかカッコいいなそれ、名刺にそんな肩書き刷り込んでみようかしら。SEならぬME‥‥。そうなるとそれはそれで、なんかできそこないのWindowsみたいでちょっと嫌な感じもするけどな。

[TV] 定期視聴番組 (24:23)

「けんぷファー」、「聖剣の刀鍛冶」、「DARKER THAN BLACK 流星の双子」、「にゃんこい!」、「おおきく振りかぶって」(再)。割と粒よりな感じか。「DARKER…」、なつかしげなキャラが再登場しつつ、かなり衝撃的なオチを持ってきてましたな。

[web][PC] Google 日本語入力 (25:08)

話題の、Google日本語入力、入れてみた、というか本日のエントリはGoogleさんのアシストで日本語入力してます。インストールしたは良いがうまく使えない状態になっていて(オレ、「地域と言語のオプション」→「言語」→「詳細」→「詳細設定」の、「詳細なテキスト サービスをオフにする」にチェック入れてた。ここにチェック入れてると言語ツールのアイコンがタスクバーに現れなくなっちゃうので、IMEを切り替えることができなくなっちゃうんだね。いやー知らんかった)ちょっともたつきましたけど。

さてそこらあたりのゴタゴタも一応クリアして、実際に使っているところなんだけど、フリーのユーティリティとしてはかなり優秀なツールだと思う。変換速度、効率ともに悪くないし、多分ここまでGoogleさんに溜め込まれた膨大な検索ワードたちのソート結果がいい具合に反映された、実に今様な辞書が形成されているのだろう。「ういは」まで入力して「初春飾利」が候補に出てくるあたりのオタッキーぶりには少々苦笑してしまいますが(w。

ただこれ、日本語をちゃんと使うって側面から考えたらある意味、若い人に使って欲しくないツールのような気はしないでもないな。いわゆる「クラウド」に集められる大量の検索ワードたちからソートされ、提供される単語の候補たちっていうのは、その時々のニーズや流行りすたりを極めてヴィヴィッドに反映はするけれど、そこに言葉としての正しさみたいなものは一切顧みられることはないわけだ。うまく言えないけどこのツールが広く普及するってことに、カップ麺しか作ったことのない人間にいきなり刀削麺を作らせるような危なっかしさを感じてしまうわけなんだけれど。

んまああんまり深く考えなければ、こいつは相当良くできたツールで、もしかしたらあっという間に普及しちまうものであるのかもしれない。正直想像以上によくできたツールだとは思う。今日はじめてパソコンを買って、ネットに繋いで、色々やってみようって人にとっては最強の道具の一つになってくれるんじゃないだろうか。

ただ、今のところオレとしては、Opera10で動いてくれないことと、流石に10年以上溜め込んできたATOKの遺産はバカにならん物があって、今(Googleで入力してるんですが)もしばしばイラッとくるところもあったりするわけで、個人的に乗り換える必要性は全く感じないし、上でちょっと書いた、自分の言葉のセレクションに頼みもしないのに不特定多数の影響を上書きされるのも我慢ならんので、多分この先もこちらを使うことはないと思いますけどね。このエントリを書き終わったらGoogle日本語入力ツールさんはアンインストールしちゃいますよ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [Google 日本語入力はどうも増井さんのところに居た事のある小松秀幸さんが学生時代に作っていた「prime」という..]

rover [Googleの「もしかして○○?」部分を担当された方とか聞きましたが、同じ人なんでしょうかね。 Operaは…なん..]

taoy@笹塚 [反応遅くてスミマセン。 「もしかして○○」の方は、小松さんじゃないんじゃないかな?(不確かです)。小松さんがエンジ..]

rover [反応サンクスです。 んまあ連想、ってとこだけの共通項の抜き出しでしかないワケだし、一人でIME全部の面倒を見るって..]


2009-12-05 [長年日記] この日を編集

[Day] 相変わらずあちこち痛い (23:35)

右脇腹は相変わらず痛く、背中も少々痛く、おまけに今日は何やら寝違えでもしたのか、左の肩が妙に痛く、左手が上がらない状態だ。

あちこち痛くてかなわんわ。何もやる気にならん。酒飲みながら映画でも観るべ。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

TUX [●あらららん、大丈夫ですかいな。 ●阿呆映画→飲み食いというコンボにお誘いしたいのにい。]

rover [ってことで「×メカゴジラ」を楽しく(むう、実は後半失速感を感じてしまいましたが)鑑賞したので寝ますです。今おすすめの..]

TUX [●ちょい先ですが「ウルトラヤマト」コンボとか(爆) ●「アバター」とかはマジメに見に行きたいです。]

rover [先の話で良ければ、「リリカルなのは」……(殴/蹴 なんていうか言いがかりに近いノリなんですけど、意地でも「ヤマト」..]

TUX [>意地でも「ヤマト」には金落したくない… ●ぶはははは(笑)私ゃ個人的に「原案」のひとを見て、無性に見に行きたくな..]

rover [あの方、特攻隊ネタは一回やった… ああ、次の「ヤマト」が特攻するとは限らないのか(w。 「ダブル」のビギンズナイト..]


2009-12-06 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:13)

アリシアさんの中の人が結婚なすったってんで、某方面でプチ祭りになったようですが。まあこちらは寿退社なんてことはなさそうなのでだいたいあんしん。さて、「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「NEEDLESS」、「魔法少女リリカルなのは A's」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーダブル」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」、あとNHKの夜の番組、「坂の上の雲」、「NHKスペシャル 真珠湾の謎」。あら、ずいぶん見たわね。

レベルアッパーというのは、使った人の能力値を上げるための物ではなく(それはあくまで副作用)、その上がった能力をAIM拡散力場を介して一種の分散コンピュータとして利用する、みたいな技術ってことだったのが分ったのが「超電磁砲」。それを使って陰気な姉さんが何をしようとしてるのか、ってのは次回に続く。黒子のオーバーワークっぷりも面白かったですな。よく働く中学生だこと。

「NEEDLESS」は、この作品にしては珍しく真面目なことやっとる。先週に引き続いての回想編。幼少の頃の神父さまは大変よい子だったのね。イヴは割と昔から変わっとらんね(w。

日曜朝。ことはの成長エピソードの「シンケンジャー」。何だかんだで彦馬さんの存在感は貴重だな。締めるところ、押さえるところでずっしりと重みを効かせてくれる人がいてくれてると、それだけでお話が引き締まるよね。

「ダブル」の方も好調。敵味方の関係性の入り組み具合、そういうこまけえ話を放っといても何とかなる程度には賑やかな絵造り、悪くないんじゃないでしょうか。

「ハガレン」は、何をやるべきかを知ってる連中が、それに向かって自分の能力を使い切ると、すげえことができるんだぜって言う回。非常にオレ好みなエピソード。今週は「超電磁砲」、「NEEDLESS」、「ハガレン」と、いろんなところで作品世界のメカニズムについての説明が語られる回がならんでおりましたな。他はともかく、「NEEDLESS」までそれやって来たのにはびっくりだ。

さてNHK。やっぱり具足系で役者さんをカモフラージしてやらないと、もしくは歴史的に容易に想像できる時代が舞台になると、どうしてもドラマから伝わるビジュアル・イメージの端々に微妙な嘘くささがつきまとうのが「坂の上の雲」かな。天下のNHKがちゃんとお金を使って作っているドラマであることは分るんだけど、それでも微妙な「作りもの」感を引きずってしまい、そこに安っぽさが生まれてしまうように思えるんだよな。そういえば同じNHKの「山河燃ゆ」も、想像できるが故の「ちょっと違わね?」的感覚を持ったような憶えはある。

もう一つ、NHKスペシャルは真珠湾奇襲に参加した5隻の甲標的の5隻目が真珠湾沖で発見されたこと、開戦当時の日本側発表では、戦艦「アリゾナ」を撃沈したのは甲標的のうちの一隻だった、と言われていたことから、当時の報道は正しかったのか、そもそも今回発見された甲標的は5隻の内のどれだったのだろうか、みたいなところに斬り込んでいく…予定だったんだろうがいろんなところでツッコミが甘く、さらに何があろうと若く可能性に満ちた若い命を無為に消費する戦争イクナイ、って結論に何としても持って行かなくちゃいけない、と思ってる人が番組作っているっぽいせいで、最終的に何が言いたいのか分らん番組になってしまっていたような気はする。

かつての戦争を自分の記憶で話すことができる人たちの年齢の下のラインがとても上の方にシフトしてしまい、このままでは貴重な証言を得ることができないまま、時間の流れの中で埋もれてしまうこともありえると思えば、多少おぼつかなくても生のメッセージを記録していける、こういう機会は重要だと思うので、こういう企画はなるべく通してもらえたら嬉しいな。何であれ研究って行為には、ソースの「量」も重要なファクターだと思うので。

どうでも良いけどこの番組に出ていた元海軍軍人で今は軍事評論家のアメリカ人(スティーベン、でしたっけか)さん、デスク横のサイドボードっぽいファニチャーに乗っけてあるミニチュア、それ宇宙戦艦ヤマトだよね?

そればっかり気になってしょうがなかったのさ。 


2009-12-07 [長年日記] この日を編集

[TV] 戦争ネタ番組の季節ゆえ (24:25)

こちら方面の番組が多めになる、年に二度ほどあるシーズン。本日はNHK総合で「日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか〜400時間の証言より〜」。夏に放映された、旧海軍軍人たちによる「反省会」の記録テープをもとに起こした番組をベースに、三人の作家(半藤一利氏、澤地久枝氏、戸高一成氏)が語り合うような構成。んまあ豊富なソースの有効利用とも言えるし、コストパフォーマンス重視のお手軽再構成番組とも言えるようなでき。見てる最中にお風呂タイムがやってきて、慌ててお風呂入って出てきたら、すでに番組は終了してしまい、水樹奈々がインタビューに答えてた。こう言う時は再放送のあるNHK、ありがたく改めて見させて頂きます。

それはそれとして、番組の前半でちょっと興味深いお話が。戸高一成氏がコメントされてたのだと思うんだが、太平洋戦争開戦前の日本海軍の基本戦略というのが、対馬の海戦当時のそれとたいして変わりない(そして太平洋戦争においても割と基本パターンである)水際撃滅的なストラテジであって、なおかつ戦争遂行においては、開戦前に準備していた兵器、兵站で終戦(そこでどういう勝利条件が設定されていたのか、って話は別にして)までの戦闘行為が可能である、と言うのが前提になっていた、と言う話。

実際には前の戦争というのは猛烈な消耗戦となったわけで、そこで勝ちを掴むことができたのは、全てを「システム」として捉え、分析し、最適化できた国であったわけで、キモがシステムであることを全く理解できないまま戦争に突っ込んじゃった日本にハナから勝ち目なんてなかったんだな、ってあたりを再確認させられる。

日露戦争はかろうじて勝ち逃げできたけど、その後に来た凄まじい消耗戦である第一次大戦を本格的に経験せずにすんだ日本に、そこらあたりの意識が芽生えることが無かったのだろうな、と思わされた。そののちも戦争する気がないのなら、それはそれで幸福だったんだろうけど実際にはそうはならなかったわけで、「個」のレベルでやりくりするならともかく、国家のレベルで物事を考えるならば、一番厳しいシチュエーションを想定しておいてこそ国策、って事になるのだが、そこらの意識が今も昔もとてつもなく稀薄なのが日本って国なのかも知れないね。

もう一点、ここまで書いてきた話と微妙に矛盾するんだけど、この番組の冒頭で半藤一利氏が語った、「戦争が物語になってしまっている」と言う言葉も非常に印象的だったので、併せて記録しておきたい。

戦争はメカニズムであって、そこに半端なヒューマニズムを持ち込むと間違いなく事の本質を見失ってしまうと思うのだが、反面どこかで人間的な部分を見失ってしまうと、すごく大事なところを見過ごして、ろくでもない結果を引っ張り込んでしまう危険性もあるのだよな。

わたしゃ「物語」をこよなく愛する人間だが、「物語」とは物語の作者の意志が色濃く反映される(されてこそ、とも思うが)物であるとも思うので、そこで「事実」が「物語」に一方的に駆逐されるような状況もそれはそれでマズいんじゃないか、なんて事も思ったりするわけなんです。


2009-12-09 [長年日記] この日を編集

[Books] 東西扉絵事情 (23:12)

サイコドクターぶらり旅より、日米表紙対決。一目瞭然、見れば分るさ。というかまあ、日本版は、これはこれで最近固有のトレンドっぽい気もするけれど。あと、「時砂の王」が英訳されてるってのに驚いた。しかもカバーは昔のハヤカワ銀背的、オリジナルをちょっと弄ってみました的なイラストになるんだね。

さてこれらの本、当の著者様たちはどんな風に思っているんだろう。日本版とかも献本されたりするんですかね。スコルジーはネタにしてたみたいな話を内田昌之さんのブログでだいぶ前に読んだな。あと、ウェン・スペンサーはかなり気に入ってたはず(w。他の方々はどんな風に思うんでしょうね。

[Baseball] 赤星引退かぁ… (23:27)

阪神・赤星が引退を表明 5年連続盗塁王(sanspo.com)。まだ33、どうにかなったんじゃないかという気もしてしまうが、本人が決めたってことは、自分にしか分らないところで重大な何かがあったんだろうな。もう一回ぐらい、おかしな格好でビールかけやって欲しかったような気がするんだが、今のところはお疲れさまでした。

[F1] こっちはまだ引っ込みません (23:34)

リンク張って大丈夫かな。まだあんまり大きく騒がない方が良いのかな。可夢偉、どうやら来年もF1に乗れるみたいですね。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

P2 [ジャパンイズ「おっぱい!おっぱい!」ですかのぅ。]

TUX [●もう日本版のおぱーいしか目に入りませぬ(爆)]

rover [いえーい、おっぱい! おっぱい!! ……仕事しよ。]


2009-12-10 [長年日記] この日を編集

[tDiary][web] おや… (24:21)

惰隠洞のカウンター、999000を超えとるな。この分だと今年中に、サイトを開いた時(1996年でしたかねえ)には夢にも思わなかった、カウンターの数字が100万を超える、なんてなことが自分のサイトで起こるのかも知れない。何だかんだあるけど、とりあえず長くやってはみるものだな。

10万カウントが確か2002年(踏んでくださったのは、今も時々ツッコミ入れてくださるasanoさん)。その時には100万とか言う話は夢のまた夢だったんだけど、何があったんだろう。多分カウンタの仕様とかで水増しになったような時期もあったと思うんだけど、それはそれとして数字は数字。100万カウント踏んでくださった方には、やはり何かお礼をしたいと思ってます。

特殊古本屋・軽石庵さんにも協力していただいて、100万カウントを踏んでくださった方、お手数でなければスクリーンショットをお送りいただけましたら、何か記念品をお送りしたいと思ってますのでよろしくお願いします。

記念品を何にするかは、2、3日中に決めたいと思ってます。100万ヒットともなると、それなりにパワフルなアイテムを提供した方が良いかしら。ちょっと考えます。

[TV][SpFX] おい… (24:49)

苦情殺到の『仮面ライダー ディケイド』「続きは映画で!?」の真相を直撃!(日刊サイゾー)。

気持ちは分らんでもないけど、総じて後付けだよなあ……。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●真偽の程はともかくとして、この白倉という人のことが心底キライになれそうです、人として(苦笑)]

rover [「大人って…」って感じですよねえ(^^;)]


2009-12-11 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:54)

「けんぷファー」、「仮面の忍者 赤影」、「聖剣の刀鍛冶」、「DARKER THAN BLACK 流星の双子」、「にゃんこい!」、「おおきく振りかぶって」(再)。「けんぷファー」がわたくし的には全く楽しめないので早送り。ヘナチョコぶりでは負けてない「刀鍛冶」なんだけど、こっちはまだなにか、引っぱる物がなくもない感じはする。前回と今回のキイ・パースン(か?)魔剣エルザの声はりょーこさんだったのか、普通なんで気づかなかったぜ。

「DARKER…」は蘇芳と言う存在が、紫苑の能力から来たものであったと言うことが分るお話。ここに銀の話が絡んでクライマックス、って流れなんでしょうかね。ときおり作画にギアスディフォルメが挟まるのが気になりますな。鬱ラストを覚悟しとけよって話なんだろか。

「にゃんこい!」は時々面白い。ED見るまで付喪神が中尾プロだと分らんかった。相変わらずすげえな、この人は。


2009-12-12 [長年日記] この日を編集

[Day] えんたんぐるっ! (09:39)

いやまあここのところ、なんの気なしに「ゼーガペイン」を見直してるところなので(w。

つことでこれから堺行き。早めに出て街の本屋さんにて買い漏らしてる本をいろいろ補給しなくては。

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (23:04)

ツアーと言いつつ堺だけですが。今回は割とよく働いた感じ。しかもちゃんと成果が出るという、なかなかに珍しい出張ではあったかも。

仕事はともかく今日は土曜日、しかも神戸じゃルミナリエ開催中ってことで、帰りの電車の混み具合がいつも以上だったな。阪神なんば線を利用して、なんばから三宮まで戻ったんだけど、なんばでおばちゃんが二人ほどルミナリエの話をしながら乗り込み、尼崎で二家族ほど、で西宮でどかんと満員に。ご家族様が多く、ほぼ満員電車状態、で、妙に暖房効いてるのでお子様たちのご機嫌がよろしくなく、電車の中は大変賑やかでございました。

ま、ちっちゃい子供のやることはだいたい我慢しますけどただ一人、いきなり大声で「ねがてぃぶはーとに、ろっくおん!!」と叫んだ男児がいて、そいつだけはちょっと蹴ったろかと思た。

さすがにこう寒くなってくると、立ち呑みのメニューもヌル澗にどて焼き、つーのがええ感じでございますね(w。

[Books] 激戦! 蒼橋跳躍点 銀河乞食軍団 黎明編 3

9784150309749 鷹見一幸 著/野田昌宏 原案
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030974-9 \680(税別)

派遣艦隊による幾たびかの制圧作戦を、その都度巧妙な作戦と積み重ねてきた準備で退けて来た<蒼橋>星系。だが何度かの侵攻作戦の失敗ののち、<紅天>側はついに全艦隊による全面戦争という最後通牒を突きつけてきた。事ここに至り、"平和維持"の名目で派遣されてきた連邦宇宙軍艦隊は撤退を余儀なくされる。だが、撤退を決めた連邦宇宙軍の動きを見ながら、それに対する<紅天>側の動きにはどこか不可解な物があった……。

「銀河乞食軍団」前史、第三弾。ここに来てようやく著者、鷹見さんが本当に書きたかったSFの姿みたいな物、というか、野田さんとのスタイルの違いみたいなものがかなり前に出てきたかもしれない。

高千穂遙だったかな、昔懐かし「SFファンタジア マンガ編」で小沢さとると松本零士(当時は晟、でしたか)の潜水艦マンガを、将棋の盤面を丹念に追うのが小沢さとる、棋士の表情を読み取ろうとするのが松本零士、みたいなことを書いてたような記憶があるんだが、その伝で行くと鷹見さんは小沢さとる、野田さんは松本零士の方法論でスペースオペラを書いてるってことになるのかな。キャラクターに対する興味が尽きないのが野田さん、キャラクターが動く世界やシステムにどんどん突っ込んでいくのが鷹見さんという感じがする。

そんな鷹見さんの興味が炸裂しているのが、本書のかなり多くを占める緻密でド派手な艦隊戦の描写。「彷徨える艦隊」に大喜びな解説を書いてくれた鷹見さん、こちら方面がとてもお好きなんだろう、非常に念の入った描写で読み応えもたっぷり。ある意味(『彷徨える艦隊』の)ジャック・キャンベルに対しての日本人作家からの一つの返答みたいな物になっている、で、そこの所の出来はかなり良い。風と海流が戦いの多くの部分に影響を与える帆船モノの縛りみたいな物を、宇宙空間での速度とシステムの得失に置き換えて、お話のスパイスとして上手に機能させてくれている。細かいところでは登場する宇宙艦のネーミングのセンスなんかも楽しくて、元ネタを想像する楽しみなんかも提供してくれてるあたりのサービス精神もポイント高い。"チェアマン級の「ゴードン」「ドニファン」"とか、ちょっとニヤリとしてしまいますわな。

そんな帆船系海洋冒険小説のテイストをうまく噛み砕いてスペースオペラの艦隊戦に活かしつつ、野田昌宏的キャラクタの面白さをうまく絡めて、独特の面白さを持った作品に仕上がっていると思う。ただ、本書に限っては構成的に若干畳み方をミスったというか、クライマックスの持って来かたはそこで良いのか、ってところに少々引っかかりがあってそこが残念。やや慌ててお話を終わらせてしまった感が残ってしまうのだな。

そこの所が惜しかったんだけど、変に「乞食軍団」に縛られず、そこを踏まえつつ自由に著者自身の世界観を作り上げていると言うところに好感が持てる。勝手に三部作だと思ってたんだけどそういうわけでもなく、まだしばらく続くみたいで、楽しい物語が長く続ことはいいことだ。続きも楽しみです。

★★★☆


2009-12-13 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:16)

「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「NEEDLESS」、「魔法少女リリカルなのはA's」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーダブル」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」、そんでもって「坂の上の雲」も。んでその「坂の上の雲」、これCG使っておちんちん消してるよねえ。思わぬ所に先端技術が使われておるな(w。

土曜深夜は良い感じに粒揃ってる。木山せんせいの過去と、彼女がなぜ幻想御手を必要とすることになったのか、が分るお話。「子供は嫌いだ」のシークエンスが上手いな。残りもそれぞれ結構。

今のところはまだあんまり関係ないけど、「ひだまり」三期、放映枠をかなり減らしたって話はホントなんですかね。今のところTBSとBSしかはっきりしてないとか、MBSは今のところ若干出来を不安視していて、TBSからは1クールずらして(3月からってことか)放映、なんて噂がふらふらと浮いておりますが*1

土曜深夜は多分、今年中に「NEEDLESS」と「なのは」は終了するだろうから、放映枠は空くとは思うんだけど、どうなるんだろうね。

日曜日。ラスタチに向けていろいろ緊迫中の「シンケンジャー」。わたしゃまた、侍としての訓練がまったく無い源太が、いち早くアクマロの企みの本質に気がつく、様な展開をちょっぴり期待してしまったが、いろいろ忙しくてそこら辺に凝ってるヒマもないって話かな。

「ダブル」の方も良い具合にねられた話になってた。「アイツが真の悪党なんじゃね?」→「あ、ちがうのか、なんだー」→「おっとっと、やっぱりアイツだったのね」、な展開ね。ヤッカイな大人の視聴者も、純真な小さなお友達も等しく納得できる、良い按配のさじ加減だったんではないでしょうか。

んでもって今週は「ハガレン」がたいそう良い出来であった。随所に小さくギャグを挟みつつ、全体としてはピンとしたテンションを維持し切った25分弱。お見事でした。

*1 一週遅れの木曜深夜、なんて話もあるようですな


2009-12-14 [長年日記] この日を編集

[Books] オペレーション・アーク 1 セーフホールド戦史

9784150117344 デイヴィッド・ウェーバー 著/矢口悟 訳
カバーイラスト ウスダ ヒロ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011734-4 \880(税別)

外宇宙の各所に植民惑星を建設していた人類が突如遭遇した異星文明。彼らはこちらからのコンタクトには一切反応せず、ただその強大な武力でもって人類文明の拠点を次々と潰滅させていく。遅ればせながらも対抗すべく宇宙軍を設立し、"ヶババ"と呼ばれる異星人に対抗するのだが、彼我の戦力差は圧倒的。窮地に陥った人類は、ヶババが探知し得ない惑星に人類の植民地を新たに設立し、そこで再度ヶババを駆逐するための勢力を育成しようとするのだが、オペレーション・アークと名付けられたその計画の指導者たちの間にも、微妙な主張の差異がしこりとして残っていたのだった…。

最近のハヤカワSFは、何でもかんでも帯に「超弩級戦争SF」って煽りをつけないと気がすまないのかね。そんなモノを期待してこの本を開いたら、序盤の40ページぐらいで「おいおい何が起こってるんだいこの本」って気分になり、さらにその後の展開で虫の居所が悪い人だったら「JAROに言うぞー!」ぐらい怒鳴り出しそうな勢いだ。

お話の流れは、そうだな、「マクロス」的なプロトカルチャーの遺産を残すべく用意された地球=セーフホールドに監察軍のブービートラップが降ってきてさあどうなる、みたいな。で、このブービートラップが降ってきたのが1999年じゃなく近世で、落ちてきたのも宇宙戦艦じゃなくターミネーターだったんだけどさてどうなるかね、みたいなお話と言えるか。同じ著者による「反逆者の月 3」の子供たちサイドのお話の捲土重来バージョン、とも言えるかもしれない。

極めて注意深くデザインされた、物質文明を否定し、特定の宗教への絶対的な帰依を要求されるような旧弊な世界に風穴を開けようとする、この世ならざる力を持った(持たされた)存在の大活躍ストーリー、ってな作りなわけで、前に「マクロス」を引いたけど、お話の本筋はむしろ、「アーサー王宮廷のヤンキー」あたりがルーツの一種のタイムスリップ冒険SFの作りになっていて、そこの所はそこそこ楽しめる。お話のとっかかりである本書では、近世レベルの文明社会に一人(一体?)だけ紛れ込んだ、宇宙航行種族レベルの文明によって作られた技術レベルのサポートを得られる存在が思う存分活躍するお話なわけで、んまあそれなりに痛快な出来なんではあるが、当然この先、いろいろ障害も待ち構えてはいるんだろうから、そこの所の展開はこの先のお楽しみと言うことで。

完全に日本語版の方のプッシュのしかたが間違っているって部分を差し引けば、そういう意味で楽しめる物語になっているとは言えるんだけど、ここまで既存の地球の文明と一旦縁切りをやれる状況を作っておきながら、それでも「宗教」を人間社会の中での大きな拠り所として残しておかなければいけない、と考えるアメリカ人SF作家の思考の根底にいったいどんなもんがあるんだろうと思ってしまうのは、こちらが基本的に神様と縁遠い国の人間だからなんだろうか。そこまで神様って大事にしなくちゃいけないモノなんだろうかね。一旦神様なんてモノを切り捨ててしまえば、世の中はずいぶんシンプルになってくれるんじゃないかと思うし、そういうところに斬り込んでこそSFだろう、とオレなんかは思ってしまうんだけどな。そこは少々気になった。

もう一点、これはお話本体とは全然関係なく、訳に関してなんだけど本書277P、

都市というものはすべからく、イルミネーションやライトなど、漆黒の闇を照らすエネルギーに包まれているのだと信じて疑わなかったのだ

すべからく「すべからく」は、「〜べき」で受けるべき。言葉は時代の変遷によって変わっていくものだとは思うが、そこの所の反応速度には差があってしかるべき。話し言葉やblogなどでの変容はそれなりに受け入れられるんだけど書物、なかんずく英語の文章を日本語に変換するような作業においては、日本語の文法は少々堅苦しいくらいに遵守した方が良いんじゃないだろうか。ほっといたって崩れるものはどんどん崩れていくんだから、印刷物としてそれなりに長い期間残る可能性のあるものは、安易に流れに乗って欲しくないような気はしないでもないな。

★★★

[F1] 別物なのは分っちゃいるが… (00:37)

ロータス、新しいチーム・ロゴを発表(F1通信)。別物なのは分っちゃいるが、「ロータス」って名前はおっちゃんの琴線を無駄にかき鳴らす名前なわけで、心穏やかではいられないんだよなあ。

いろいろダメっぽいんだけど、それでも心のどこかで、やっぱりこの名前には少なくない引っかかりがあるんですよね。タクの線は残念ながら無くなってしまったようですけど。


2009-12-15 [長年日記] この日を編集

[web] 無謀が絡むと何かが弾ける (23:53)

アニメイトTVのwebラジオ、どきゅあに、先週と今週のゲストは芦田豊雄氏。先週分が過去の作品についてのお話で、特に「ヤマト」関係の話がかなり興味深かった。かの作品のビジュアル的に斬新なイメージには、プロデューサーのあの方がアニメにおける技術的な部分をあまりよく知らないまま、いろいろと無体な要求をつけてきたことが大きかった、なんて話はちょっと面白かったかも。アニメの仕事は結構やってきた人だし、そんなに技術部分の知識がない人なのかなあと言う気もしないでもないが、プロデュースがメインってことだと現場についてはそれほど深く関わったりはしないものなのかも。

「ヤマト」と言えばその第一回目、冥王星宙域での艦隊戦において、ガミラス艦(後であれが駆逐艦クラスだったってのを知った時には相当ショックだったよなー)の砲撃が貫通した地球側の艦が、ビーム貫通から一拍おいて艦体をぐらりと揺らす、と言う表現があって、ここに厨房だったオレはハートを鷲掴みにされたわけだけど、してみるとああいう表現も、あのギョロ目のプロデューサーあってのことだったんだろうか(w。

その他、「ヤマト」と「ハイジ」の製作スタイルの比較から、緻密に計画と計算がなされた「ハイジ」は放映当時に高評価を得るんだが、構成まで語り継がれる作品として成立するのは「ヤマト」(や「ガンダム」、「エヴァ」にも共通するが)のように少々まとまりのない製作環境で、初動で少々苦戦するような作品の方なんじゃないか、なんて議論もちょっと興味深かった。なつかしのアウシタンに対する言及もちょっぴりあったりして、わりかし面白かったです。少々地味ではあったけどね。

[Books] 喜劇綺劇 異形コレクションⅩⅬⅣ

喜劇綺劇(井上雅彦/監修) 井上雅彦 監修
カバーアート 児島都
カバーデザイン 泉沢光雄
光文社文庫
ISBN978-4-334-74698-8 \914(税別)

「笑い」をテーマに送る「異形コレクション」第44弾。登場する作家は掲載順に朝松健、かんべむさし、北野勇作、加門七海、長谷川純子、霞流一、高井信、田中啓文、矢崎存美、井上雅彦、朝暮三文、田中哲弥、森奈津子、飯野文彦、菊地秀行、真藤順丈、牧野修、清水義範、加納一朗。

「異形コレクション」第44弾は「笑い」が織りなす怖さがテーマ。どうしようもなく怖い体験をすると、人間は笑うしか無くなってしまう、ってのは良く聞く話だけど、だからといって笑いを先に持ってきてそこに(このシリーズ的には必須であるところの)怖さを持ち込むのは可能なのか、ってあたりが興味の焦点ってことになると思うんだが、どうだろ、怖い話には笑えないし、笑える話には怖さが隠れてしまう、様な結果だったかな。意気込みは買うが斬り込み方にもう一工夫あった方が良かったんじゃないかしら、みたいな。

中堅からベテラン、と呼べる作家の方たちの作品がどれも、オチへの持って行き方に昭和なテイストを感じさせるものに仕上がっていて、嫌いじゃないけど笑えばいいのか怖がればいいのか、ちょっと読み終わった時に躊躇してしまう作品が並んじゃった感じはある。「怖いぞー」で惹きつけた中に少数の爆笑作品が混じっているのと、ハナから笑ってくれやで惹きつけて、その中に「実は怖かったろ?」を折込むのでは難易度はかなり違うと言うことだろうか。

そんなこんなで手練れの常連さんたちよりも、本シリーズにおいては新顔さんたちの作品に印象的なものが多かったように思う。本シリーズ初登場の長谷川純子「李連杰の妻」、二度目の登場、真藤順丈「終末芸人」の2作のインパクトが強烈であった。共にグロく怖い方にややシフトした作品なんであるけれど、確かにその根っこには「笑い」のエッセンスみたいなものが潜んでいると思う。

シリーズ常連さんの方でも北野勇作さんや菊地秀行さんの作品などには「なるほどね」とちょっとニヤリとさせられるものがあったのだけど、総じての印象としては「どこに行きたかったのですか?」なアンソロジーのような気はしないでもない。今回はやや残念賞寄り。

★★★

[Day] あ、割と早めに行っちゃいそうだ (25:14)

残り100切ってますね、今日明日中に100万行っちゃいそうだ。カウント踏んだ方、良かったらお知らせ下さいませ。軽石庵さんから何か、お祝いとお礼のお品を提供していただきますよって。


2009-12-16 [長年日記] この日を編集

[Day] 100万カウント御礼 (23:09)

回っちゃいました。確か10万カウント回すのに6年ぐらいかかったような気がして、100万なんてのは生きてる間に見れる数字じゃないんだろうな、なんて思ってたんですがこれは一体どうしたことか。

ともあれ覗きに来て下さってる皆様、いつもどうもありがとうございます。最近はユルいことしか書いてませんけど、良かったら今後ともどうぞよろしくお願いします。

て事で100万踏んだ方、自分かな、って覚えがある方はお知らせ下さいな。些少ながらお祝い品など贈呈させていただきたく存じます故。何を差し上げるかはまだ決めてないんですけど。


2009-12-17 [長年日記] この日を編集

[F1] 起用されました (24:07)

「ひだまりスケッチ」の新入生の中の人(そっちもなかなか香ばしいネタではあったけど)…ではなくて、小林可夢偉、ザウバーと2010年F1ドライバー契約:トヨタF1チーム公式サイト(F1通信)。

ザウバーか、意外(と言っては失礼だけれど)にちゃんとしたところが拾ってくれたんだな。

ペーター・ザウバーがボスで来年はエンジンがフェラーリになるんだっけか。今のところは有象無象の新規参入チームに比べたら、スタート時点でかなりのアドバンテージを持った状態でのレース活動ってことになるわけだが、さてどんな走りを見せてくれるんだろう。良いシーズンになることを祈ってますよ。


2009-12-18 [長年日記] この日を編集

[News] 右京遭難 (23:40)

右京さん保護 富士山遭難 同行の2人「亡くなった」(asahi.com)。

うーん。

こればかりは現場で何があったのか、山に入った三人の技量や経験はどの程度だったのか、共に当事者にしか本当のところは分らないし、一人だけでも無事に生還できただけでも良かったという話なんだろうけど、生き残ったのが他の二人に比べてネームバリューの面でかなり大きな差のある人だった、ってのがいろんな意味で不幸だな。

多分メディアの一部には、当事者が有名人だと言うだけで、無責任な批判をしてくる所もあるだろう。

果たすべき責任を果たしたら、しばらく外界との接触を絶つのが良いんだろうな。それでも辛い日々が続くんだろうけど。

[TV] 定期視聴番組 (23:58)

「けんぷファー」(早送り)、「仮面の忍者 赤影」、「聖剣の刀鍛冶」、「DARKER THAN BLACK 流星の双子」、「にゃんこい!」。「にゃんこい!」の途中でテープ切れ、「赤影」は終了。来週からは「24」? またツマランものを。

そろそろ終わり、って話が並んでる割には今ひとつ盛り上がらん話ばかりの週前半。「DARKER…」で急にデレ始めた蘇芳がこの先(と言ってもあと一話)どうなるのかってのがまあ、ちょっと気にはなるけど、なんにしても1クールで収めるアニメってのは乗り切れんまま終わっちゃうタイトルが多いことですな。


2009-12-19 [長年日記] この日を編集

[News] 今やヒコーキの方とは別物だそうですが (23:44)

「サーブ」ブランド廃止へ GM、売却を断念(asahi.com)。えー、サーブ無くなっちゃうの?

GMはサーブの売却について先月24日、スウェーデンの高級スポーツカーメーカーとの交渉が最終盤で決裂。新たな売却先として、オランダのスーパーカーメーカーと交渉していたが、まとまらなかった。

だそうで。スウェーデンの高級スポーツカーメーカー、ってのはケーニグセグだよな。オランダのメーカーってのはどこだったんだろう。ドンカーブートとかかね。とてもサーブのブランドを引き受けるような体力(と格)はないような気もするが、ホントのところはどうだったんだろう。

なんにせよ、個性的な車を作るメーカーが消えてしまうのは惜しいよな。いくつかの車種の知的財産権は中国のメーカーが確保してるらしいので、Thinkpadがレノボになって継承される、みたいな流れが残されてるのかもしれないけれど…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ずん@たじまや [オランダの方はスパイカーだったようですね。どちらにしても光岡あたりにホンダを買えと言ってるような感じで、変な話の流れ..]

rover [スパイカーか、なるほど。調べてみたら確かにそういう交渉がなされていたみたいですね。 それにしてもおっしゃるとおりで、..]


2009-12-20 [長年日記] この日を編集

[News] 訃報 (24:21)

ダン・オバノン(東京新聞)。享年63はまだまだこれから、ひと働きもふた働きもできたお歳だと思うんだが…。

個人的にはこの方のお名前を初めて見たのは、「スター・ウォーズ」でのビジュアル・イフェクト担当としてのお仕事だったと記憶している。デス・スター攻略ビデオだったかXウィングのフォトン・トーピード照準システムのCGっぽいアニメーション部分が彼の仕事として紹介されていたのではなかったかな。その後「ダーク・スター」とかに触れてへえ、と思ったはずです。

いろんな分野で少々クセのあるお仕事を残してきた個性派。お疲れさまでした、というのはまだ少々惜しい。残念です。

[TV] 定期視聴番組 (25:00)

「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「NEEDLESS」、「魔法少女リリカルなのはA's」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーダブル」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」、「坂の上の雲」。

本気を出したらそこはさすがに230万人の中の7人、レベル5はダテじゃないってのが「超電磁砲」。その能力のものすごさは存分に楽しめるが、こまけえことは良いんだよ的に、スジの方は力押しで決着がついちゃったような気がしないでもない。

最後の方に来て妙に凝った設定がありましたってのを出してきたのが「NEEDLESS」。無茶苦茶やってるようで案外細かいところに気を使ってるのな、これ。で、逆に細かいところは匂わせるだけで投げちゃってるのが「なのは」みたいな。

日曜朝。十蔵の壊れっぷりが想像以上だったことが分ったのが「シンケンジャー」。戦隊シリーズ的には、こんな人でも最後の最後には人間らしさを取り戻す、のが定番ではあるけど本シリーズではどうなるか。最後の最後まで救われず、ウラマサの呪いに逆に取り込まれて破滅、なんて流れも嫌いじゃないけど、いくら何でもそこまではやらないよなあ。

「ダブル」の方も風雲急を告げてる感じで。このあたりのフィリップがらみのエピソードは、劇場版ともシンクロするところが多いんでしょうな。テレビはテレビ、と思てる自分的には、また少々置き去りかな(w。

「プリキュア」もラスタチ前。「実は[オレ|わたし]○○なんだー」で最終バトルに向かうってのはある意味死亡フラグだと思うんだけど、このお話ではそういう風にはならないんだろうな。そこらののっぴきならなさを少々軽く見てるところが割と気になるオジサン一人。

「坂の上の雲」は、ちょっと日清戦争のパートを駆け足で走っちゃった感じがなくもない。絵的にやっぱ、黄海海戦は見せて欲しかったような気はするな。


2009-12-21 [長年日記] この日を編集

[Chinema] オレが観るのに決まっているじゃないか (24:30)

2009年度 この映画はいったい誰が観に行くんだ!? 大賞 ベスト10。今年のトップは「DRAGONBALL EVOLUTION」。なんでもこのサイト始まって以来の支持(あ、いや、拒否か)を集めたんだとか。

で、「誰が観に行くんだ!?」と聞かれちゃったらば、「オレだよ、オレ」と答えざるを得ませんわな(w。

一応このランキングでは私、一位の「DRAGONBALL」と「GOEMON」(リンクは共にマイ感想)を観ました。相当なダメ映画じゃないと財布のヒモを弛める気になれない体質になってしまった自分が……

かなり好きだよ(w。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TUX [●すんません、オレもです(自爆)]


2009-12-22 [長年日記] この日を編集

[Day] 久々に谷町界隈

金になるかどうか分らんけど、仕事の打ち合わせで谷町方面へ。阪神のクリーンナップがバース・掛布・岡田だった頃、この界隈にあった会社に勤めてたこともあって土地勘が全然ないワケじゃないけど、さすがに当時モノを食いに行ったりしてた店は軒並み無くなっているな。当時から残ってるのは吉野家と、あと、オレが勤め人だった頃にオープンしたビジネスホテルが薄汚くはなったけど残っててちょっと嬉しかった。会社の近くで安くてきれいで無理が効く(0時過ぎに電話入れても、部屋用意してくれるんでありがたかったんだ)、なかなかいいホテルだったんだけど今はどうかな、なんて。

んでもって打ち合わせして相手先を出たところでケータイに電話。こっちも初めての相手なんだけど、結構な数のコーディング仕事があるんで手伝っちゃくれないか、って話だったのでまあいいですけど、って返事したら……(翌日に続く)


2009-12-23 [長年日記] この日を編集

[Day] 絶賛お仕事中 (23:36)

昨日からのお仕事。某サイトのリニューアルに伴うコーディング仕事。とりあえずのこちらの担当分は明日の昼までに16ページ。最初の話では各ページともA4半分ぐらいのボリュームなんで簡単ですよ、って事だったんだけど、

大嘘だー

ホイールを相当ぐりんぐりんしないとページの最後に行かないんですけどね、これ。16ページの内8ページぐらいは、その手のボリュームたっぷりのヘビー級コンテンツなんですけどー。

と相手先に連絡入れたら、向こうも内容をちゃんと見ないで仕事の振り分けやってたようで、いきなり電話がかかってきて、重たいコンテンツが集中的に俺んとこに行く結果になっちゃってごめんね、とな。

とりあえず重たいのは9割方片付けたけど、その時点で実はもう一件急ぎの仕事があるんで、残りは夜更しの効く若いのに任せて、そっちに移っちゃくれまいか、ですって。

んーと。

なんやよく分からん展開になってきたな。とりあえずその、もう一件の方がナンボのモノなのか、聞かせてもらってから身の振り方を考えましょうかね。

[Books] 新任少尉、出撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ

9784150117368 マイク・シェパード 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011736-8 \1000(税別)

人類協会の名で呼ばれる、一種の連邦制を取る地球人類たちの中でも有力な勢力を持つ惑星ウォードヘブン。そこで代々政治、経済、軍事の分野で重要な役割を果たしてきたロングナイフ家の娘、クリス。親が敷いたレールに乗ることを嫌って宇宙海軍に入隊したクリスにとって、最初の大きな作戦が目前に迫っていた。植民惑星シーキムで発生した少女誘拐事件、民間による再三の救出作戦が失敗に終わった今、頼りになるのは人類協会の軍事力しかない。降下作戦を担当する海兵隊に適切な指揮官がいなかったことからクリスに回ってきた人質奪回作戦の指揮任務。だがクリスには小児誘拐に関する大きなトラウマがあった……。

美人が主人公のミリタリィ系SFってのには一定の、しかも決して小さくないニーズがあるって事なんだろうか。「オナー・ハリントン」やら「スコーリア戦史」やら、ミリタリィとはちょっと違うけど「サイボーグ士官」やらもこっちの系統かね。こちらでちょっと変わった女子高生に読者が萌えるのと同様に、向こうじゃハードに闘う女性のお話が人気を集めているって事なのかしら。

超セレブな家系に生まれ、それを嫌って実力主義の軍隊に身を投じたは良いけれど、それで生まれや血筋がチャラになる訳もなく、セレブはセレブなりに、向き合って乗り越えていかなければならない障壁はあるんだよ、ってお話。ノリとしてはまあ、いわゆるミリタリィSFのフォーマットに乗っかっているんだが、他のシリーズとの差別化というところで、セレブに生まれ、セレブとしての訓練もそこそこ受けた人物が、極めて泥臭い軍人の世界に身を投じたらどうするか、ってあたりの描写が割と念入りなのがちょっと面白い。政治家のカバン持ちの経験が、軍人としてのキャリアでどんな風に効果を発揮するか、ってあたりの描き込みが割と目新しいのだった。

ルーツが帆船モノの冒険小説なので、お約束になる艦隊戦をクライマックスに持ってきてはいるんだけれど、実は本書の面白さはそこにはなくて、船から降りた船乗りの悪戦苦闘の方に面白さが集約されてる感じがするのが、まあ新しいと言えば言えるかも。

というわけで序盤のヒキから中盤にかけてのノリは割とわたくし好み。ラス前のクライマックスはちょっと「持って来た」感が強すぎたような気はしないでもない。このシリーズ、すでに本国では7作リリースされているようなので続きがどうなっていくのかちょっと興味はある。なので続きもよろしくです、ハヤカワさん。

★★★


2009-12-24 [長年日記] この日を編集

[Day] とりあえず一段落 (24:19)

昨日一昨日の若干狂乱気味のコーディング仕事は一段落、というかこっちから途中リタイヤさせていただいた。

改めて自分って、何か仕事があった時にとっかかりのところで少々時間を食ってしまう傾向があって、そこで無駄に時間を使ってしまうんだなって事を再確認したな。自分にとってはそこは無駄な時間じゃなく、とっかかりの試行錯誤の時間に余裕があるほど、その後の仕事が快調にはかどるんだな。なので今回みたいにスタート時点で全く余裕なしに全力全開で仕事に突入しなくちゃいけないような局面だと、かなり役立たずな人間になってしまうんだろうと思う。

と言うような事情は説明させてもらって、一応そこの所は理解してもらったと思うんだけど、こりゃ一箇所、仕事相手を無くした感じだな。多分こう言う時に、できる人ってのはそこまでの仕事の経験で貯め込んだ、スタートアップ時のノウハウみたいなモノがあるんだろうと思う。オレにも多分それは無いことはないと思うんだけど、どれが一番最適な解なのかを検索し、実行するまでにアホみたいに時間がかかっちゃうんだろうな。

そんなスタートダッシュに難点をかかえた、「リッジレーサー」でいう青のソルバルウみたいなコーダーですが、お仕事随時募集中ですんでひとつよろしく(^^;)。

[F1] 老醜の再来か、老獪の乱入か (24:39)

メルセデスでニコと組むドライバーがミハエルになったそうで。41歳で現役F1に復帰するってのは最高齢でのカムバックってことになるのではないのかね。ラウダもプロストも、その歳には第一線を退いていたんじゃないかと思うんだが、その頃のレーサーたちとは鍛え方が違うからまだいけるぜ、って話なんだろうか。現役時代に"サイボーグ"の異名を取ったミハエルならば、まだしばらくは現役でも充分やれそうな気がしてしまう(上に集客力って点ではダントツなのも確か)のが怖いところではあるけれど。

人集めって部分ではこれ以上の人はないって気は確かにするけれど、世間では誰もがミハエル・シューマッハのF1復帰を喜んでいるわけではない(F1通信)なんて論調もあるようで。

嫌われるのも人気のうち。興行的にはミハエルの参加は大きな訴求力を持つものになるのだろうけれど、さて来年のブラウン…じゃなかったメルセデスのマシン、今年と同じ程度に走れるモノなんだろうか。ミハエルの開発力はものすごいものであるとは思うんだけど……。


2009-12-25 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:36)

「けんぷファー」(早送り)、「聖剣の刀鍛冶」(終)、「DARKER THAN BLACK 流星の双子」(終)、「にゃんこい!」(終)、「おおきく振りかぶって」(再)。いろいろ最終回ラッシュなんだが、やはり1クールものは盛り上げ方が難しいというかなんというか、ぱっとしないか無理やり盛り上げて終わった感しか残らないな。で、どれも2期は難しいんじゃないのかね。

「DARKER…」はこれ、紫苑くんが作ったコピー地球がワケありな人たちのためのモラトリアムとなり、さらにご丁寧にムーンベース・アルファよろしく、厄介な人間だらけのオリジナルの地球からぼよーんと遠ざかっていきました、良かった良かった、ってお話で良かったんでしょうか? 総じて良くわからん話ではあったな。

[Books] NOVA 1 書き下ろし日本SFコレクション

Nova : 書き下ろし日本SFコレクション 1(大森望/編集) 大森望 責任編集
カバー装画 西島大介
カバーデザイン 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-40994-8 \950(税別)

新たに立ち上げられた日本SFのアンソロジー。書き下ろしのSF作品を年間二冊のペースで刊行、を目指してスタートした新シリーズ。

書き下ろしホラー・アンソロジー「異形コレクション」は快調だが、こちらは各巻ごとにテーマが決まっている上に、あくまでSFも「その中にいる」ジャンルとして扱われている関係上、SFを読みたいと思う向きにとってはしばしば「これはちょっと…」的なニュアンスの作品も混じってて、テーマによってはやや辛い時もあったりしたわけだが、本書は責任編集の大森氏曰く、ど真ん中のSFを揃えたアンソロジーとして編まれたものと言うことで、周辺に貪欲に触角を伸ばし続けるのがSFの本領であると言う部分は理解できる反面、もう少しトラッドな方向性のSF(ってなんだよ、と言われるとそれはそれで返事に困るけど)もまとめて読みたいな、と思ってた向きにとっては嬉しい企画。本書では残念ながら急逝した伊藤計劃さんの絶筆を含めた11編が収録されている。それでは簡単な感想を。

「社員たち」北野勇作

「いかにも」と言っては失礼だが、やはり「いかにも」北野勇作さん、と言える掌編。日常と非日常の境界の曖昧さが生み出すおかしさとちょっとした怖さ。こう言うのを書かせたらさすがに上手い人だと思う。

「忘却の侵略」小林泰三

オーソドックスな定義を一捻りしたところにワンダーを持ち込む名人の手練の一作。後の作品でも話題にするけど、近年の日本SFが創作しようとしているテーマに通底するものに、「記述」と言う部分があるのかな、と言う気がちょっとしてくる。良い感じのサブタイトルを思いついたけど、ネタバレになるので自重します。

「エンゼルフレンチ」藤田雅矢

クラシックなスタイルのハートウォーミングな宇宙SF。完成度の高い珠玉の一編と言えるがただ一点、わたしゃSF作品に現在ただいまの我々が普通に目にしているモノや場所が素のままで出てくると、ついちょっと舌打ちしてしまう傾向があるんだが、そういう人間にとっては、ミスドがお話の中で軽くないポジションにいることに、少々釈然としないものを感じなくもない。そこだけちょっと残念。

「七歩跳んだ男」山本弘

こちらも極めてオーソドックスな攻め方のミステリSFで、完成度は相当高い。最後の最後のどんでん返しに少々理屈の上で弱いんじゃないか、と思える部分も無くはないが。あと、最近の山本弘氏の作品にはSF作家である山本弘の記述と、と学会会長の山本弘の記述がごっちゃになってしまう傾向があり、そこに少々眉をひそめてしまう時があるんだが、本作にもその傾向が若干見られなくもない。個人的にそこはちょっと惜しいと思う。

「ガラスの地球を救え!」田中啓文

作者がこの人でタイトルがこれなら、何が来るかはだいたい分ろうってモノで。で、おおむねその通りです(w。日本最後の首相の名前で笑かしてもろた。

「隣人」田中哲弥

もうひとりの「SF界における厄介な田中さん」の作品。不条理がたっぷりまぶされて、かつシモ方向に暴走しちゃった作品。最近この手の作品で翻弄されてしまう主人公に必要以上に感情移入してしまう自分としては、どうにも釈然としない読後感が残ってしまったな。

「ゴルコンダ」斉藤直子

本書の中では一番ライトノベルよりなテイストを持った作品だと思う。って私、しっかりとライトノベルを語れるほどにはそちらの作品を読み込んではいないんですが。ライトな日常の不条理系不思議・ストーリー、って感じかな。

「黎明コンビニ血祭り実話SP」牧野修

最近の牧野修的、勝手知ったるかつてのメディア体験にどろどろ・ぐちゃぐちゃを混ぜ込んだ作品。なのだがそこに小林泰三さんの作品でもちょっと触れた、「記述」テーマが上手い具合に折込まれている。印刷媒体を前提にした構成もいい具合。歳のせいかスプラッタにちょっと弱くなってて、部分的に読むのが少々辛いところがあったのも確かですが。

「Beaver Weaver」円城塔

おそらく本書の白眉はこれ。ここまでいくつかのSFアンソロジーで円城塔さんの作品に触れてはとっかかりを掴めず振り落とされてきた私が初めて、円城塔って面白いんだ、と思わせられた作品だ。

本書で他の作家もさまざまな形で斬り込んでいた「記述」が世界を規定するようなSF作品というスタイルに、一番鋭く斬り込んできた作品がこれだと思う。公理がツリー構造を持っている、ツリーがあればそれを解体するのはビーバーたち、と言う関連づけのアクロバットがもたらすワンダーがすばらしい。ある意味スペース・オペラと言えなくもないんだが、その伝で行くならこんなスペース・オペラ、初めて読むものだった。

「自生の夢」飛浩隆

こちらも「記述」が重要な意味を持ち、さらに映像表現の分野にもひと味こだわりを加味した作品。「エンゼルフレンチ」でちょいとクレームをつけた、今あるモノを今のまま出してこない、というお話の構成にも大変好感を持つ。円城塔の作品にも言えるのだけれど、本書のラストに用意された作品は、ふた昔ばかり前なら「ワイドスクリーン・バロック」と呼ばれたものであって、そういうのを今読むことの楽しさを感じられるってのは、年喰ったSFファンだけの特権なのかもな、なんてちょっと思ったことでしたよ。

「屍者の帝国」伊藤計劃

未完の絶筆。この状態で何かを論評すること自体が不謹慎だと思うので、これは一種の特別付録と言うことで。

ってことで。全体としての印象は期待したほどのとんがり具合はなかった、かな。同じ大森さんが編纂に当る「年刊日本SF傑作選」が、出たものから作品をチョイスするのに対して、こちらは何もないところから作品を作ってもらうという編集スタイルになる関係上、どうしても出来の点で若干落ちるものが入ってしまうのもしかたがないと言うところか。

そんな中、収録された作品群を読んでみて感じるのが、「記述された」世界に対する興味が横溢しているのが今の日本SF界、と言うことだろうか。その内容的な濃さとは別なところで、ムーブメントの動きとしては海外SFで言うところの「ニュー・ウェーヴSF」のころの流れが今、日本SFにやってきているのかな、なんて思わなくもない。「スター・ウォーズ」でいきなり、かつ無理やり底上げされてしまった日本SFが、ここに来てようやく正気に返ったのかもしれない、なんて思ったわけだね。

このアンソロジーがどういう方向に進むのか、今のところはまだ分らないけど、ちょっと途中でおかしな加速装置が作動してしまった日本SFの世界に、なにがしかの影響を与える作品集としてこのアンソロジーが続いてくれたら、かなり重要なシリーズとしての地位を獲得できるんじゃないかと思う、ので続きを楽しみにしたいです、いやマジで。

★★★☆


2009-12-26 [長年日記] この日を編集

[Books] オペレーション・アーク 2 セーフホールド戦史

9784150117375 デイヴィッド・ウェーバー 著/矢口悟 訳
カバーイラスト ウスダ ヒロ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011737-5 \880(税別)

枢機卿会の支配に慎重に反旗を翻すため、かつての地球文明の遺産を慎重に組み込みつつ新機軸を取り入れていくチャリス王国。そんなチャリスの動きへの警戒を強める枢機卿会は、次々と策謀をめぐらしてくる。かつての地球艦隊の戦術士官、ニミュエの人格と経験を転写され、今はマーリンの名でこの世界に存在するAIは、やがて来るであろうヶババとの再戦のため、セーフホールドに残された人類文明の発達をもくろむのだったが……

もはや異星人との戦いはそっちのけで、一旦中世レベルまで落ちてしまった人類文明を促成栽培的に底上げしようとする、かつての宇宙航行種族レベルだった人類文明の生き残りが奮闘するお話。異星文明ヶババが、一定レベルまで発達した文明を根絶やしにするシステムを持った文明であることを逆手に取り、文明レベルを中世のそれから上の段階に行かないように、慎重にコントロールされた世界にあって、そのままでは生き延びることはできても勝つことはできないと考える主人公が、人類の真のリベンジを目指して、かなり低いところから文明レベルの底上げをしていこうとする、そこの所の苦労話を楽しむシリーズってことになると思うわけで、そこの所はかなり良い具合。アラビア数字すら文明的すぎると言う理由で封印されてしまった世界にただ一人(一体?)、宇宙航行が可能だった頃の人類文明を記憶している存在が、自分の持っている記憶と知識をいかに無理なく伝えていくか、ってあたりに面白さが湧いてくると言うシカケ。

そこの所はそれなりに面白いんだが、本シリーズの出だしではそれなりにスケールの大きなスペース・オペラのニュアンスがあったものだが、そういう部分はどこかに遠ざけられ、一種のタイム・スリップSF的な側面ばかりが強調されてしまったあたりは読み手によってはかなり残念か。少なくともオレはちょっと残念だったかも。特に一応三部作を謳った二作目で、完全に「アーサー王宮廷のヤンキー」的ノリばかりが前にきてしまうのもどうなんだと。最終的にはもう一度、派手なスペースオペラ的クライマックスに戻って欲しいんだけど、このままでは到底そこまでは行きそうにない感じがあるものだから。

お話自体の面白さにはそれほど文句はない。こことは全然違う世界の様子もそれなりにしっかり書き込まれていると思う。ただ、そっちに全力で突っ走られてもあんまり嬉しくないんだよなあ、と思ってしまうのも確かなところで。三作目はどう見ても、こっちが期待しているラストまで行かないか、体裁はそうでも流れがあまりに駆け足な物にしかならないような気がしてしまって、かなり心配なんだよな。

ああ、あと一点、本編とは全然関係ないけどカバーイラストの人物デッサン、相当おかしくね?

★★★


2009-12-27 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (25:04)

「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「NEEDLESS」(終)、「魔法少女リリカルなのはA's」(終)、「鋼の錬金術師」、「坂の上の雲」。

ちょっと大きな話が一段落して、今回はれービス回的なお話だった「超電磁砲」。そして冬のさなかに水着回。美琴お姉さまの中の人はカレーが大嫌いって話を知ってると、いろんな意味で香ばしいかも。

何だかんだ言うても2クールあると何となくお話の起承転結が見えてくるなあって感じだったのが「NEEDLESS」。超絶的にめちゃくちゃな構成だったにも関わらず、なんかちゃんとした話を見たような気になったよ。

日曜朝は特番でお休み。「ハガレン」は原作読んでないので良く分からんけど、これが原作通りであるのなら、すばらしく練られたシノプシスであることであるな。最初に縛りがあり、その縛りの中で相手を出し抜くために何をどうするか、ってあたりの筋立てがかなり上手いと思った。

「坂の上の雲」はまあ面白いんだけど、これで続きが来年末ってのはちょっとねえ。


2009-12-29 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 乾燥トマトにお水を少々 8 (23:14)

9784150309152かなり久々の第8弾。まさかこの間に作者が亡くなってしまうとは…。と言うわけでグイン・サーガ119「ランドックの刻印」。早口でタイトルを連呼すると「らんどっくのぐいん」になるな(w。118巻のラスト、厄介な男に惚れた女同士、語り合いましょうなんて言って引くもんだから、どんな愉快な会話が拡がるのかと期待したのにそっちの方は放ったらかし。どうやってグインの記憶を復活させるのか、グインが連れてきたイシュトの隠し子、その情報を持ってゴーラを目指すブラン君の処置に頭を痛めるヴァレさんのお話に、途中からケイロニアのバカ忠臣が参戦してやっぱり話はグダグダになりかける。

んだけど後半何とか持ち直し、ランドックのグインという存在が実は何か別の、もっと高次の存在によって慎重に用意された、道具のようなものであるのかもしれない、ってな感じの仄めかしはなんというか、案外古風な日本SFのフォーマットを持って来たもんだなあって感じだ。

ただ本書の一番の見どころは、実はあとがきなんだよな。どうやら自分の身体の不調の原因がガンにあることが分り、術後5年の生存率はどうやら40%程度であるらしいと言うことを聞かされ、その数字をそれほど割の悪い勝負でもない、と納得するあたりのくだりは、今になって読むからなんだけど少々背筋が伸びるような気になる。とにかく生きてる限り小説を書きたい、と気持ちを新たにしつつ、スーティーの行く末を書ききることができるだろうかとしんみりしてしまうあたりは、読んでるこちらもちょっとしゅんとしてしまうな。

本編の方でしみじみとできなかったのは残念ではあります(というのは亡くなった方に失礼だけど、でもなあ…)が、そんなこんなで意外と感慨深い一冊ではありました。


2009-12-31 [長年日記] この日を編集

[Day] 暮れる (23:24)

今年は後半、どうにもいろいろ面白くないことが多く、総じて低調な一年だったなあ。来年は良い年にしたいです。

ってことで蕎麦でも喰うべ。皆様、よいお年を。

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