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書いてる最中に眠くなっちゃって。てことで昨日の続きです。
CS 日本映画専門チャンネルで「八岐之大蛇の逆襲」、1985年ダイコンフィルム、監督赤井孝美、出演高橋香具美/永山竜叶/米良健一郎/武田康廣。「文芸」に菅浩江の名前があってひっくり返りそうになっちゃった。「のーてんき」とか「大日本」とか、一通りダイコンフィルムの作品は見てるんだけどこいつだけは未見だったので興味津々。で、
よく作ったねえ、と正直思いましたわ。特オタを集めた上映会ではたぶん、拍手喝采物の映画だと思う。普通に小屋でかけてお客さんに見てもらうにはつらい映画だとも思うけど、でもまあなんだな、それでも「ゴジラvsスペースゴジラ」よりはマシかも知れないな(w。
特撮、を考えるときに実はかなり重要なウエイトを占める部分に、「マズい画はなるべく見せない」ってのがあると思うんだけど、この映画はそこを実に巧妙にやっていると思う。アマチュア映画だもの、特撮パートのショボさは隠しおおせるわけがないんだけど、この映画ではそういうショボい映像を、大量のライブ映像に混ぜ込んでやることで、見てるこっちを「ショボいじゃんその絵」と思わせる手前で別のクオリティを持った映像に切り替えてみせることで、実はどうしようもなくショボい映像を、それほどショボくないじゃん、と錯覚させるような効果を上げることに成功している。カットの割り方が上手いのだね。貧乏ながらもいい絵を、ってスタンスが全編に浸みててそこはたいそう気持ちいい。
んでもって思うのは、やっぱりパイロって難しいんだな、ってことですな。この映画でも当然爆発シーンは結構あるんだけど、どかん! の迫力はあるんだけど、炎と煙の持続時間が短いのね。ぐわっと盛り上がった炎と煙が、次の瞬間には消えてしまっちゃう。この辺の火薬の選定とか爆発のさせ方のテクニックとかって、実は意外に奥深い物があるのかも知れない。あんまり一方的に火薬バカと決めつけたもんでもないってことですか。いやもちろん爆発ばかりで肝心の被写体の姿が全然見えねえ、ってのもどうかと思うけどさ。
それはそうと。
この作品を見た金子修介は、自らの初めての特撮映画の特技監督に樋口真嗣の起用を思い立った、とは自身が「ガメラ監督日記」の中でも書いていたけど、金子修介的怪獣映画のフォーマット、にもこの作品、実は結構な影響を与えたんじゃないかなあとか思ったりして。キワモノ系テレビクルーの位置づけとか、やや戯画化された戦車隊長とか、GMKのBSデジタルQや西村雅彦に通じる物を、この映画であらかじめ見てたのかなあ、なんて。まあ特撮物的にはどれもお約束に近いものでもあるわけですけど、ちょっとGMKの逆デジャビュみたいな物を感じちゃったりしたもので。
さてさて、いよいよ今週末からF1開幕でございます。今年はずいぶんと大きなレギュレーション変更があったり、新しくトルコGPなんてレースが追加されたりする訳で、楽しみなような、なんか心配事たっぷりなような。先日721でやってた開幕直前スペシャルを参考に自分用覚書。
なんてな感じ。やや不安材料が多いような気がするなあ。シーズン中のレギュレーション変更、なんて事態はありなのかしら。とりあえず今年のコスワースは結構良いらしいので、ミナルディ頑張れー、ということで。オーストラリアは曇り模様だとか。タイヤにはラッキー、かな?
クリストファー・プリースト 著/古沢嘉通 訳
カバーイラスト 服部幸平
カバーデザイン 守先正+桐畑恭子
ハヤカワ文庫FT
ISBN4-15-020378-4 \920(税別)
爆弾テロの巻き添えになり、重傷を負ったプロカメラマン、リチャード。事故の影響で、彼は過去の記憶を失ったまま、入院生活を続けている。そんな彼の許に、いらだちの種でしかないジャーナリストに伴われてやってきた女性、スーザン。リチャードにとって初対面としか思えない人物であった彼女だが、彼女の言葉を信じるならば、かつてリチャードと彼女は恋人同士であったというのだ。自らの過去を解き明かすきっかけとなってくれるかも知れないスーザンに、徐々に惹かれていくリチャードだったが……
とまあ、まるでゴダード作品だなあこれ、と思ってしまうような困ったちゃん中年男と謎の美女の、過去にまつわるミステリの解き明かしの旅、そこにはロマンスもあれば不可解な幾つかの要素もまた混在して、ってあたりでそう思ったわけだけど、この、比較的まったりとじれったい(退屈、とも言う)導入部を我慢して読んでいくと、ある日突然話は急展開。ここをあんまり詳しく説明すると、未読の人に悪いような気がするので、ここではあれですな、発端から終焉までの一本のお話があったとしても、そのお話は語り手によってその見た目も、お話が語ろうとしていたことも、全く違うお話になってしまうこともある、と。さらにここに、読んでいると「え、どうして?」とこちらを混乱させる仕掛けが次々と登場し、「ワタシハカンジンナトコロヲヨミトバシマシタカ? 」と思わずページを繰り戻し、「ヤッパリソレデマチガイナイヨネ」と不可解な気分を引きずったままさらに読み進めていくうちに、「モシカシテアレハアレデコレモアレナワケデスカ? 」とやや薄気味の悪い(この辺でSF風味というかファンタジー風味が加算されてくる)予想が頭をもたげ、最後の最後でとんでもないオチが待っている、という。
ていうかマイトガインですかこれはー。わたしゃびっくらこきつつ、なんか微妙に笑いがこみ上げてきてしまったぞ。
いやそれはともかくこれは凄いわ。「奇術師」もたいがいだったけど、あちらはそれでも「瞬間移動」と言うテーマのSF的な味付けの部分で、やや俗な(と言っていいのかなあ)説明の付け方をしてしまった恨みがある(あるけど、最後の最後の最後でもう一回、でぇッ! って思わせていただいたので、あれはあれでそないに不満はないんですけどね)んだけど、こっちは徹頭徹尾、わからんもんはわからんままに、その存在感だけをじわじわと強めてくる。そして「奇術師」同様、もやもやとしていた物が終盤になって一気に、とんでもないどんでん返しと共に一旦吹き飛ばされ、その後にはさらに不可解で気になる物が残っている、というストーリーの組み立て方のうまさ。感服しますわ。ぱっと見には明るく穏やかに見えるエピローグが、実はたとえようもなく救いのない物である、というオチの付け方には慄然としますな。いやほんと、恐れ入りました。
あ、あと、読み終わってからこのカバーイラストを眺め直すと、なかなか味わい深いもんがあります。グッジョブです、これ。
(★★★★☆)
ベータテストが始まってる。秀丸ページの下の方からダウンロード可能。今回の目玉は縦書きサポートと段組編集なんだけど、段組はともかく(CSSファイルとかでは便利かも知れない)、縦書きの方は個人的には今のところ、使うこともないかなあという感じではある。英文字の半角、全角の使い分けに、今までより神経を使うようになる、と言うメリットはあるかもわからんけど。
それより個人的に興味深いのは、"変換モジュール"と言う考え方が追加されたことかな。今までマクロでやってたソートやら全角/半角変換とかを、外部モジュールを利用して高速に実現しようと言うもの。こっちはちょっと期待したい。きっとだれかがカンマ区切りテキストに一気にsqlコマンドをくっつけてくれるようなモジュールを作ってくれるに違いない(人任せかよ)。
F1速報のコンテンツの一つとして、今年も「サーキット便り」は読むことができるようになったみたい。AUTOSPORT WEBからもリンク張ってくれるとありがたいんだけど。あと、バックナンバーが読めなくなっちゃったのはかなり淋しい。どこかで再公開希望。
んでも今年もけんさわリポートが読めるのはうれしいね。
まともなBBSすら提供してくれなかったISPにしては思いきったもんだ。「アサブロ〜ASAHIネットのブログサービス」だって。4月からβテスター募集だとか。応募してみようかとも思ったけど、今どきテーブルレイアウト、ってのはどーかと思うなぁ。blogと名乗るのも恥ずかしいような気がするんだけど、案外他所もこんなもんなのかな?
ASAHI-NETからはもうひとつ新サービスが。ASP型グループウェアサービス「アサワン」。こちらも今はトライアル運用中。グループウェア、つーのは一定のニーズは常にあるもんなんでしょうかね。名前が名前だけにアサワン・ハイダメ、なんてことに…
ごめんなさいもう言いません。
田中啓文 著
カバー とり・みき
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030780-6 \780(税別)
ISBN4-15-030784-9 \900(税別)
少々(いやかなり超絶的に)こてこてにえげつない"大阪のおばはん"にしか見えないが、しかし彼女こそは伝統芸能、"おんびき祭文(ざいもん)"の最後の伝承者にしてその実力は、もし彼女がそう望めばどんな大ホールであろうと聴衆で満員にしてしまえるほど、唯一にして無二なもの。だが彼女はなぜか、へんぴな田舎の、聴衆もわずかな、そもそも"おんびき祭文"がなんであるかすらわかっていないような客の前ばかりで自分の芸を披露しようとする。そこには何か、芸とは別の目的があるようなのだが…。彼女の名前は蘇我家馬子。今日も彼女はただ一人の弟子、イルカを伴って人もまばらな奥地を目指す。足にはヘップ、口からは不平不満、ケツからはおなら、弟子のイルカの背中のリュックにはたこ焼き器……。
UMAがテーマって時点ですでにゲテモノ臭さはぷんぷんとしているのに、それをネタにお話を書くのが田中啓文、と来た日にはもう何が起きるか想像はできる。お下品、悪趣味、脱力モノのダジャレとパロディにグロ、あと、どぴゅっ、とか、どぶわぁっ、とか、ずべらぼそべっ、とかまあそんな感じ。で見事にこっちの期待を裏切らない。その上で、実はこの作品、猛烈に濃いUMA入門書としての側面ともうひとつ、なんかこう、新しいSFのジャンルが登場したんやないかいなと思ってしまうほど、私にとっては今まで読んだことのないタイプのSF(ですよね? これ)だったなあ、と。
まずは次々登場する未確認動物たちに関するリサーチの深さ、これには素直に舌を巻く。いや、著者が著者だから、もしかしたら肝心なところで罠を仕掛けているのかも知れないけれど、それでもやはり基本の部分は外していないだろうと思うし、その基本になる部分の言説であったり伝承であったりを脇から支える副次的資料なんかにも、かなりしっかりと当った上でこれらのエピソードは作られているように感じられる。でたらめなエピソードなんだけど、徹底的なリサーチの上に構築された無茶苦茶なんだよね、これは、凄いと思う。徹底的に調べた上で、さらに徹底的に考え抜かれたイチビリを加味することで出来上がった小説なんですなあ、これ。
で、そのイチビリ具合がなんかこう、一つのスタイルとして昇華してしまったのが本書、と言ったらいい過ぎでしょうか? ってことで二点目に行くわけで、これってもはや「宇宙SF」とか「侵略SF」とかとおんなじレベルで、あるいは「ドタバタSF」とか「ハチャハチャSF」とかと並ぶレベルで、新しい肩書きを献上すべき性質の本なんじゃないかなあ、なんて思ったわけで。勝手に名付けるなら「新喜劇SF」。
いつもの田中啓文作品以上に、これ、「大阪」が前に出てきていると思う。お約束度満タンのボケとツッコミ、大オチの前にはちょっぴりペーソス、ええ話で終りそうだと思ったところにやってくるズッコケ。これ、松竹とか吉本の新喜劇のパターンを見事に小説で再現してますやん。しかもホラーの風味もしっかり入ってますやん。当然クトゥルーかて仕込んでまっせ。ええもうこうなったらなんでもありや、怪獣やらハードやら侵略やら、SFのネタもあんじょうパロってぶち込んでありますがな、こりゃエラいもんでっしゃろ、タイショ。
と、いう感じで。
カタブツで読んだらバカを見る、バカにして読んだらこの面白さはわからない。読む方にそれなりの、"お約束"を楽しむ心のゆとりがあれば、もう大変に濃くてかつ軽妙な笑いを運んでくれる本。私、田中さんの本の中で今のところこれが一番好きですわ。
などと言いつつも……
「師匠……」
「あては、行かんならん。西の空に、明けの明星が輝くころ、一つの光が宇宙へ飛んでいく……それがあてなんや。さいなら、イルカ」
「待ってください、師匠。行かんといてくださいっ」
「あての大好きな大阪の街がピンチなんや」
そこ、感動するとこなんですけど………。
ま、各エピソードのタイトルからして、最終話にこれが来るのは予想はできたんだけどね(w。
(★★★☆)
☆吉本新喜劇占い☆なんて物を発見。いってみよー。
乱土 労馬さんは 小籔千豊 です!
- 小籔千豊さんのあなたは、人を楽しませることにかけては天賦の才能を持った人。宴会でもイベントでも、その場を盛り上げるためには、身を削る覚悟を持っています。ただ盛り上げようとするあまり、時に全裸になるなど、暴走しがちでもあります。そのくせお人好しなので、特に恋愛面では、友達などに先をゆずってしまいがち。見かけによらず、不器用な恋愛をしています。ふだんはおちゃらけた顔をしているのですが、一人になった時には、物事を難しく考えてしまいがちな部分もあります。
笑う門にみゆたん来たる
http://my.casty.jp/miyutan/
- 乱土 労馬さんのラッキーアイテムは、青鉛筆です!
「ビリジアン」の人だっけ? なんかこう、すごーく釈然としないものを感じつつ、一部で納得。あ、脱ぎゃしませんよ。あとリンク先もちょっとイミフメかも。
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」(8)、吾妻ひでお「失踪日記」、安野モヨコ「監督不行届」、大塚英志プロデュース「comic新現実」(3)。
吾妻さんの「失踪日記」が強烈。断片的には聞いてたんだけど、'89年の突然の失踪からホームレス暮らし、'97年の二度目の失踪とその中でのガス管工暮らし、さらにはアル中が高じて精神病院送りになってしまった、という壮絶な体験が、以前とさほど変わらないタッチでマンガになっている。なんかもう、笑うに笑えないというか、淡々とギャグマンガとして描かれている分、その裏の真実というのがいかばかりのものだったのか、想像するとちょっと怖いというか、でもマンガにする、ってのはこういうことなんだろうな、きっつい商売だなー、とも思いましたけど。
で、その辺の事情がもう少し詳しく読めそうなので、「comic新現実」も購入。こちらはぼちぼち読んでみます。
金曜日のフリー走行、一回目にいきなりリウッツィがトップに来たりして驚いたけど、二回目になるとマクラーレン、マクラーレン、ウィリアムズ、とまあ何となく安心する名前が前の方に並んでた。ま、まだフリーなのでこれで何かが決まるようなものでもないけど、ジェンソンとタクのポジションがやや後ろめで、かつその差がそんなに変わらないと言うのがちょっと気になるかな。なんでもフロントウィングの形状が違うものを使ってる、とか聞くけどその影響? タクの方に余計にエンジン温存指令が出てるとか? なんにしても明日の結果を見てみないとわからんね。
今日のフリーは走れなかったミナルディも、どうやら明日は走れそうだけど、これも後々揉めそうな感じはあるかも。まあ、今年のレギュレーションに合わせたクルマができてない、んじゃさすがのストダートもちょっと分は悪いかな。
どっちかというとこれは「本」の話になると思うのでこちらのカテゴリで。
で、まだそんなに読んでないんだけど、なんだな、これはつまりかつて編集者であった、んでマンガ原作者でもあり評論家でもある大塚英志が、「オレとはこういう人間なんだ」と世間に言いたくてしょうがないから作った本、という感じだな。で、マンガ誌の編集者およびマンガ原作者としての大塚英志に全然興味のない私としては、この本の半分以上は要らんスペースなのがちょっとつらい。それ以外のところでは吾妻さん特集があったり、みなもと太郎氏のトークが収録されてたり、保阪正康氏の連載があったりするんで、全部要らん、とも思えないあたりがまたつらい。この分量で税別933円はかなりコストパフォーマンス高いとは言えるんだけど。
とか言ってるうちにこの本絡みで2ちゃんの大塚スレ(サブカル板で探してね)が妙に賑やかになって来てたりするなあ。んー、大負けに負けて、もう一回ぐらいは買ってみようかしらね。
さて、吾妻ひでお特集がなければ買ってなかったこの本なんだけど、肝心の特集の方は、なんですな、「失踪日記」を買ってる人ならわざわざこっちを買う必要もないかなあ、と言う程度の出来だったな。せっかくの吾妻さんとの対談も、「失踪日記」に収録されている吾妻さんととり・みきさんの対談の後ではそないに新しいネタが明かされてるようにも思えないし、人が介在して何かが語られるのを読むヒマがあったら、当事者が自分の手で表現した作品から何かを読み取れよ、って気もするし。
基本的に大塚英志が吾妻ひでおをどう見てきたのか、に凄く興味がある人以外には大した価値はない特集、の様な気はしますな。
実はそこが結構重要なのかも知れないけど。
私は'70年代の終わりから'80年代を通じて、自分がいわゆる"アジマニア"であったと自覚している。で、彼が姿をくらまして、その後復活し、「クラッシュ奥さん」とか「銀河放浪」と言った作品を発表したのに触れたときに、自分の中で吾妻ひでおは終った、という感慨があった。ええと誤解のないようにお願いしたいのですが、「終った」は「吾妻ひでお」にかかるのではなく、「自分の中で」にかかるのですよ。今でも吾妻さんのマンガは好きだし、出てるのを見つけたら躊躇わずに購入する(でなきゃ『新現実』なんて買うかい)けども、もはや昔のように「今度は何をやってくるんだろう」とワクワクしながらページを繰ることはできなくて、凡百のマンガと同じ程度の批評眼でもって吾妻さんのマンガに接するようになってしまった、という感じ。
で、大塚英志はまだ、吾妻さんになにか特別なものを見出している、か、見出したいと思っているように、この本をぱらぱらと見てて思ってしまった。それは、吾妻さんを代表格とするマンガ家さん達の活躍が、大塚英志にとってキャリアの第一歩になったということに対しての、彼なりの仁義なのかも知れないし、彼にとってはまだ、マンガ、あるいはオタクシーンにおいて吾妻ひでおというのは無視してはならない文脈なんだ、という主張なのかも知れない。いま、その主張ができる大塚英志という人は、なんだかすげーな、とは思った。私は今、吾妻さんのマンガを読むことを止めないし、面白い、と人に言う(ホントに面白かったら)ことはするけれど、"吾妻ひでお"を一つのジャンルとして語ることはできなくなっている。昔はできた、と思うのだけれども。
何でもかんでも、ものすごいスピードで消費していくのがオタク文化だと思うんだけど、そのなかで吾妻ひでおは消費されつくしていないリソースと言えるのだろうか。私は'80年代前半、はじめてものすごい勢いで盛り上がったオタク・カルチャーによって、容赦ない勢いで消費された最初のリソースが"吾妻ひでお"だと思ってるんだけど、そうじゃないのかな。私の中では、吾妻ひでおってリソースは、すでに消費しつくされたものだと思っているんだが、どうなんでしょうね、良くわからんけど。
なんてことをだらだらだらだらと書いてる私自身が、いまだにどこかで吾妻ひでおに絡め取られているのかも知れない、とはもちろん思うわけですが。
β2の次はなぜかいきなりのPreview 5。BUILD7497。詳しい情報などはChangelogに。ブツもここからダウンロード可能。
seemoreプラグインのテスト。
うまく行ってるみたいだ。これでF1ネタとか書きやすくなるかも知れないな。
でもこれは一日に一回しか使えないな。と言うわけでテストの方は削除。
開始直前はきれいな青空、でも路面は濡れ濡れ。これは発走順が予選タイムに大きく影響を与えそう。先に走るクルマは不利かな、なんて思ったんだけど…
以下、結果ありです。
ロバート・J・ソウヤー 著/内田昌之 訳
カバーディレクション&デザイン 岩郷重力 + T.K
カバーイラスト L.O.S.164 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011500-1 \920
カナダ、オンタリオ州のサドベリー鉱山にできた巨大洞窟の奥底に、サドベリー・ニュートリノ観測所はあった。重水を注入した直径12メートルの球体を使い、飛来するニュートリノの検出を行うその装置に、その日異変が起きた。通常ではあり得ない数の検出警報が一斉に鳴り響いたのだ。何事かと思い装置をチェックした職員は、球体の中に信じられない物を見た。一人の男が重水の中でもがいていたのだ。間一髪、すくい上げられたその男。彼はさらに信じられない秘密を秘めていた……
訳者の内田さんがご自身のサイトで述べておられるとおり、"ホミニッド"とはヒト型の生物全般を指す言葉であって"原人"とはあんまり関係ない。シリーズとしての流れを優先して関係のない言葉を並べてあるだけな訳で、あれだな、「北京原人 -who are you?-」みたいなもんだ(それもかなり違)。
…と言うのはまあ、むちゃくちゃ強引なマクラな訳ですが、これはつまりソウヤー版「北京原人」。ただし出来は(言うまでもないけど)段違い。量子コンピュータと並行宇宙のアイデアがぶち込まれ、そしてあり得ない(というか、あり得たかも知れない)世界への徹底的な考察、そこから見えてくる「種」への考察…。SFとして濃く、文明批評として鋭く、そしてエンタティンメントとして面白い、実に良くできた一冊になっていると思う。
このお話を成立させている並行宇宙のアイデアがちょっと面白い。とっかかりにちょっと「地球間ハイウェイ」を連想させる部分があるけれど、並行宇宙の、その枝分かれが発生するきっかけが「誰かがそれを選択した」からだ、というのがなかなか。こうしてできていく並行宇宙は、だから全体として見たときに、ちょうど「進化の樹」と同じような形になっていくなあ、と思ったんだけど、それはきっと偶然じゃなく、そう狙っているんじゃないだろうか。進化のとある一点で何物かがホモ・サピエンスがその後の隆盛をつかみ取る選択をし、そこでそうではない世界(ネアンデルタールが栄える世界)と二つに分岐していった、と。そこで「ホミニッド」という原題が意味を持ってくるのだと思う。
どちらも等しく「ヒト型」の生物が発展していく二つの地球、しかも、分岐したポイントが一つなのだからその後の時間経過も全く同じ二つの地球で、しかしその後何万年かが経過したあとに、より人間らしい世界を築き上げたのはさあどっちだったのでしょう、と言うのがこの本のテーマ、と言えるかな。もちろんもう一方のあり得たかも知れない地球は、ソウヤーの想像力と、その想像にリアリティを与えるための膨大な考察によって成り立っている世界ではあるのだけれど。
もちろん簡単にあっちが良くてこっちがダメ、と言う結論が出るような話じゃあない。実際ここで描かれるネアンデルタールの文明社会にも、実はそこここに薄ら寒いものが潜んでいるのも確かだ。でも、ホモ・サピエンスが能力的にも文化的にも勝った生き物であったからネアンデルタールは駆逐されたのだ、ホモ・サピエンスこそは(そしてもっというなら『神』の御子である特定の人種こそは)万物の霊長として地球に君臨することを許された存在なのだ、という安易な思いこみが本当に問題ないのか、ホモ・サピエンスの進化のしかたは本当にこれで良かったのか? ってところをソウヤーは問いかけているのだな。普段神様なんてたいして大事にしない日本人と違って、いつも神様に見られている、と考えている人が圧倒的に多い欧米でこの本を出すってのはそれなりに覚悟が要ったんじゃないかなぁ、なんて余計なことまで考えてしまった。
三部作のこのシリーズのタイトル、「ネアンデルタール・パララックス」のパララックス、とは「視差」。ネアンデルタールから見たホモ・サピエンスの、またその逆の差が生む衝突と理解、みたいなものが語られていくシリーズなのだろうと勝手にこの先に期待。この展開だと次回はさらに、ホモ・サピエンスのいやな部分が念入りに描かれる、つらい展開になりそうでそこはちょっと心配なんだけどね。でも早く続きが読みたいな。
(★★★★)
「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。デス様は種得意の、前の話で使ったセルで一話水増しの回想編。これを見るとつまり、キラやアスランやカガリが必死こいて頑張ってる間、ひたすらネクラに拗ねてたのが、我らがシン・アスカだった、というのが良くわかる話でしたな(いいのかそれで)。んで「ネクサス」(#22:「安息」)。まるで「セブン」の最終回みたいな展開だが、妙に怪しい宇宙円盤クラブ(違)の人々の正体はなんなんでしょうな。
んで、公式サイトの方では姫矢さんの後継者の情報とか、もう出ているんですな。コモン君が引き継ぐ訳じゃないのか。というか、これは最終的に、コモン君がウルトラマンになるのが最終回、みたいな構想だったんだろうかね。いっぺん打ち切りと決まったら、打ち切りの打ち切り、はできない話なのかしら。こうなるとフルレングスのシリーズを見てみたい気も、ちょっとだけするんだよなあ。
昨日のフィジケラのドライブ直後の雨、いろんなドラマがあったようで。「エクストリーム!」と浜島さんが叫んだときにはすでにミハエルはスタンダード・ウェットでコースに出ちゃってた、なんてのはなかなかどうして劇的なものがある。何せ天気が相手。文句の付けようのないアクシデントだったからなあ。
さて、一夜明けたメルボルンは今日も曇り空。天気は保つのだろうか…。
録画ミスってますた(つoT)。
よかった、完全に巻き戻してないテープに録画したんだ。道理で160分テープなのに録画しきれずに吐き出されてたわけだ。あーよかった。
と言うことで今から観戦。
んでもって見終わった。いきなりの新ルール、エクストラフォーメーションが見れるとは。キミ、捨て身の演出?(ないない) それ以外はどのチームも、初戦ということもあってかそれほど外道な戦略を採ってくるところもなく、予選のシャッフルも効いてなかなか見てて楽しいレースだったかも。BARファン以外は。結果はフィジコのポール・トゥ・ウィン。今年の優勝は文句なし。うーん、ルノー速いね。ジャンカルロおめでとう。フェルナンドもすげー。割り込んでくるルーベンスもさすがフェラーリ。レッドブルの好調はどこまで続くのか、マクラーレンとウィリアムズは逆襲できるのか、つーあたりが次のレースの楽しみどころ? BARは相変わらずレースマネージメントが下手だなあ。ぼんやりしてるとトヨタに負けちゃうかも知れんね。ずーっと苦労してきてたフィジコとニックさん(高倉健の声で)をひそかに応援してたんだけど、ニックはちょっと不運だったっすな。
さてミハエル、完走扱いじゃないんだよね? 次のレースはニューエンジンで逆襲?
「ジパング」、「グレネーダー」、「砂ぼうず」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアikry」。んむむ、戦隊モノのお約束をきっちり踏まえた造りになっているにもかかわらず、なぜに盛り上がらないのであろうか「マジレンジャー」は。全体にこう、ビンボ臭さが漂ってる感じがするんだけど。ちょっと「タイムレンジャー」の出だしを思い出すな。あっちは後半異様に盛り上がったけど、さてこっちはどうでしょうな。
「響鬼」は、まあしばらくは明日夢クンの進路絡みで、まったりムードの展開が続くんでしょうな。それにしても猛士の人達って、みんないい人なのね。あと、巨大ガニとの戦闘シーンで、わあ、バート・I・ゴードンの映画みたいだー、と一人で大喜びしちゃったのは、まあみんなには内緒にしなくても大丈夫だな。
ぷりきゅあは、なんか「ジャンプ」のマンガみたいになってきとるなあ、と。そんだけ。
日本語版βバージョンも出てるのね。リリースノートはこちら。実際にインストールされるバージョンは2.0にはちょっと届かない1.9.79。入れてみたけど、うむう、こりゃちょっと重たいねえ。もうちょっときびきび感が欲しいところだなあ。マシンスペックが足りないからなのか、ベータ版ゆえのもたつきなのか、さてどっちでしょ。
刑期明けのハルキの新作が「男たちの大和」ってのもなんだかなーと思ってたけど、「笑う大天使」映画化って、どうよ? 一臣兄様が伊勢谷友介? えー? て言うかあのマンガは、女の子3人と、それに関わる男性陣3人が等しく重要だと思うんだけど、なぜ一臣兄様だけ? 俊介さんとロレンス先生は端役? あかんでしょうそれは。
んまああれがいったいどういう映画になるのか、ちょっとだけ興味はあるけどね。
ずーーーっと仕事中。寸゛さんに教えていただいた(どうもありがとうございます)ALFAR、ってツール(ツッコミのところでエルフソフト、みたいな書き方しちゃったけど、向こうとは関係ないんですね。早とちりでした)が、クセはあるけどわりかし使いやすい(ペイントソフトでもレタッチソフトでもない、キャラエディタ感覚で使えるのがうれしい)ので、こいつでひさびさのマウス一刀彫大会。
ドット置く作業って、なんつーかこう、ぷちぷちとドットを置いてる段階で、妙な脳内麻薬が出てきてその「ぷちぷち」作業がやめられなくなると調子が上がるんだけど、んー、こういう作業は数年ぶりにやるせいか、なんか身体がついてこない感じ。いつまでたっても脳内麻薬が湧いてこない。ああしんど。
昔はもうちょっとさくさく出来たような気がするんだけどな。年だな(いうまでもなし)。
1月15日の英語版「ヤマト」ネタに、シェイクさんという方がツッコミを入れてくださった(どうもありがとうございます)。で、これ、すいませんこちらの説明不足でして。その前にもすみさんから同種の指摘をいただいてて、その時にお返事すれば良かったのだがそこは惰隠洞の主。ついつい放置してしまっていたのでした。すいません。
で、実はあそこで最後のパートがうまく唄えない
と言ってたのは、引用した部分の最後じゃあなくて、英語版「ヤマト」の歌の最後の部分、だったわけでして、ええい面倒だ。フルコーラス引いちゃえ。
The Original Star Blazers Theme Song
we're off to outer space We're leaving Mother Earth To save the human race Our Star Blazers
♪ちゃっちゃちゃー、ちゃかちゃちゃっちゃちゃー
Searching for a distant star Heading off to Iscandar Leaving all we love bihind Who knows what danger we'll find?
♪じゃかじゃかじゃっじゃじゃじゃかじゃっ!!
We must be strong and brave Our home we've got save If we don't in just one year Mother Earth will disappear
♪ちゃららっちゃららっちゃららちゃーららっちゃららっちゃららっ ♪すたたた
Fighting with the Gamilous We won't stop until we've won Then we'll return and when we arive The Earth will survive With our Star Blazers
♪ちゃっちゃちゃー、ちゃかちゃちゃっちゃちゃー ♪ちゃっちゃちゃー、ちゃかちゃちゃっちゃちゃー ♪ちゃっちゃちゃー、ちゃかちゃちゃっちゃちゃー (F/O)
さあみんなで歌ってみよー
うぃぁおーふ とぅあうたぁすぺぇー うぃありーびん まざーあー とぅ せーぶ ざひゅーまんれー あぅぁー すたー ぶれいざー
さーちんふぉーらでぃすたんすたー へーでぃおふとぅいすかんだー りーびおーうぃらーびはー ふのーずわでーんじぃるふぁーいん
うぃ まーすびー すとろんがんぶれー あわほーむ ぅぃびぃごーせー いふうぃどーん てぃんじゃすわんいやー まざあー うぃ でぃ す あ ぴー
ふぁーいてぃんうぃ ざ がみらー うぃーうぉんすとっぷ んてぃるう゛ぃうぉん ぜん うぃーたんなんうぇんうぃぁらーいぶ じあーす うぃーさーばーいぶ うぃーずあわーすたー
……あれっ?
と言うわけで最後の最後がうまく収まらんのですなー。ここ、「じあーすさばいぶうぃず、あー、すたー、ぶれいざー」みたいに大急ぎで歌ってたりするのか知らん。シェイクさん、良かったら教えてくれませんか? 最後の最後で引っかかってるんですよ(^^;)
それはともかく If we don't in just one year, Mother Earth will disappear
って良いフレーズだなあ。「手を振る人に 笑顔で応え」より切実感があって、私結構好きですわ。
ホンダ、2006年レッドブルにエンジン供給か(Nifty F1)。ほう。マーク・スミスの移籍問題でごたごたしてるレッドブルだけど、これが落ち着けば去年のルノーのデザイナーがつくるシャーシに、ホンダエンジンが載るかも、ってことになりますな。
BARより速くなったりしてなー。
CS 日本映画専門チャンネルで「宇宙貨物船レムナント6」。1996年バンダイビジュアル+WOWOW、監督万田邦敏、特撮監督樋口真嗣/佐藤敦紀、出演大和武士/田村翔子/山下哲生/並樹史朗。こいつは今は亡き扇町ミュージックスクエアまで出かけてちゃんと金払って見た。まあ基本的な感想はその時と大きく変わるものではないな。心意気は買う、でも所々に見過ごせない空回りがある、って感じ? 「ガンヘッド」での野球ネタみたいな、「なんで今その話をするの」感はやっぱりちょっと拭えないなあ、と。それでもいろんなところで心意気とか熱意は買うのだけれど。
ぶっちゃけ、こういう企画にもっとお金が集まるような構造にならないと、ほんとに日本では本格的なSF映画なんて見れる日は来ないと思うんだけど、残念ながらこの映画から10年が経とうとしている昨今でも、事情はあんまり変わっていないよね。ここらは少々辛い話だ。
当時、映画と同時期に出版されたワイズ出版の「宇宙貨物船レムナント6 SF映画のつくりかた」をひさびさに読んでみたんだけど、押井守が「百億の昼と千億の夜」とならんで実写映画化したい作品に「戦闘妖精・雪風」を挙げてたのがかなり印象的ではあった。押井さんは押井さんなりに、今の(ってこの本は10年ほど前だけど)日本映画界のヤバい部分を、ちゃんと見ていたのだよね。
でも個人的には押井守にはそこそこ潤沢な資金付きで、「マイナス・ゼロ」を撮ってみてはくれんかなあと思ったりもしますけど。
今年は兵庫税務署が改装中とかで、会場は湊川の神戸市管工ビル、とやら。前日カミさんが行ってたので地理はバッチリ、ってなぜに我々夫婦は、常に別行動を取りたがるのであろうか。
まあそれはともかく、会場に着いたのが12時前。玄関でバイトくんが「相談コーナーは1時からです」って連呼してる。でもその後ろの看板には「会場には入れます」って書いてある。ので、バイトくんの「1時にもう一度来てくださーい」を無視して会場に。受付は生きてる。つまり申告書の記載について、係員に相談したい人は1時まで待ってね、ってことみたい。
こっちはやよいちゃんと国税庁サイトで一通り数字出してるので全然問題なし。相談コーナーにあいたところが結構あるので、そこで清書して出せばいいや、と思ったんだけど、係のおっちゃんが入れてくれない。今午前の部の人が残ってるので、の一点張り。オレは相談する必要はなくて清書するだけだからテーブル使わせてよ、っつーのに聞いてくれない。ええいこの腐れ官僚がー。
しかたがないので入り口近くの空きスペースでしこしこ清書を始めたら、やっぱり相談コーナーは1時まで休憩、ってのに切れたんだろうね、おっちゃんが一人、いきなり怒り狂って、「いつまでたってもそんなんやから役所はアカンねや」とか、「お前らワシらの金で暮らしてんねやろが、ちゃんとサービスせんかい」とかなんとか、まあ怒鳴る怒鳴る。
税務署の職員も「まあまあ」とか適当になだめながらごまかせばいい物を「すいませんけど1時からの決まりなので」の一点張りなものだから、おっちゃんますます激昂して、怒鳴り散らしながら会場内を練り歩く。職員が2、3人増員されてなだめモードにはいるまで、15分ぐらいは喚き通しだったんじゃないかしら。
オレの近くで午後の部が開くの待ってたおばちゃんたちも、「まあ、いうてることは間違いないわねえ」と妙に共感してたのがおかしかった。実際お役所の人のやることは段取り悪いわね。一人ずつ抜けて休憩するようにしれば、別に対応を切る必要もないだろうに。どんなことがあっても休憩時間は12時から13時まで、じゃないといけないのかな。ま、お役所らしいっちゃらしいけど。
あ、ワタシの申告はノープロブレム、一発提出でございました。受付窓口は休憩取るでもないようなのがまた不思議。
プロメナ神戸内の宮脇書店で、紫堂恭子「王国の鍵」(3)、(4)、(5)、(6/完結)、まとめて購入。田舎に引きこもってると、こういう、ちょっぴり本流から外れたコミックスはまず手に入らない、というか出たことすらわからんわけです。やはり街の本屋には足繁く通いたいところですな。電車代がバカにならんのだけど。
で、家に帰ってみたら3巻までは購入済みでありました。うう。
お話はなかなか、よござんしたよ、ええ。
ロバート・アスプリン&ピーター・J・ヘック 著/斎藤伯好 訳
カバーイラスト 橋本正枝
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011503-6 \820(税別)
いまだ惑星ゼノビアに貼り付いている、ウィラード・フールと宇宙軍オメガ中隊の面々。どんな難問も意表をつく作戦で切り抜けて、世間の評判をうまうま勝ち取ってしまう彼らを、宇宙軍の上層部は快くは思っていない。なんとかその名声の失墜を画策する上層部、ここに全く別な方面からオメガ中隊の崩壊を狙う闇組織、さらにはフールの父で銀河系きっての大富豪であるヴィクターまでもが騒動に加わって……
前作から待たされること3年。ひさびさの肩の凝らない、軽いSFシリーズとの再会は、そのタイムラグの長さのみが恨みって感じかな。軽めで楽しめるSFシリーズとして、こいつはそれなりに存在価値があるモノだと思っているのだけれど、今回もそんなにSF的にすげー、とか思うところは無いけれど、読んでる間はそれなりに楽しめるって部分には意味がある。すべてが山崎25年、てのはしんどいわけで、たまにはワシらはトリスも呑みたいのだよね。で、まったりと呑む感じじゃなく、うおりゃっとあおる酒。みたいな意味合いでこれはかなり良い。
基本的に安酒なんだけど、安いながらも外しちゃいけないところは外してないぞ、ってあたりは好印象。ただどうだろう、アスプリンの魅力はSFも良いけど「マジカルランド」などのファンタシィ作品の方に強く出て来ているような気はしないでもないな。悪くはない、と思うけどでたらめに楽しい、と言うほどのモノでもない、という感じ、ですか。
(★★★)
あら、もしかしてSぱら的には新年会だった?
つ事で今回のお題は「ローレライ」。梅田ナビオで13:30の回を鑑賞、なので13:00前に集まればいいかなー、などと12:30ぐらいに梅田に着いて、昼飯入れとこうと「インデアンカレー」の行列に並んでたら、先行で劇場に着いてたもんちぃ師匠からメールでチケット売り切れちゃったって連絡が。えー、そんなに客入ってるのー?
と言うわけでしょうことなしに16:30からの回を見ることにして茶店でダベり、夕刻改めてナビオで鑑賞。この回も満席。で、感想は改めて、なんだけど基本的にわたしゃ気に入りました。アラはあるけど許容範囲内。充分に楽しめる。
映画の後は宴会、んでから、今回はひさびさにでしたさんに時間制限がなかったのでカラオケも(UGAで、って言ったのにサイバーDAMだった。ぷんぷん)。「ヤマト」の英語版歌詞、ちゃんと歌えました(^o^)。あと、「ネクサス」の主題歌の2番がほんとに「そんじゃ今からしましょかTransformation」なのも確認しました。うむうむ。
なんとか神鉄の終電一本前で帰ってこれて一安心。今回も楽しゅうございました。
スタッフ
監督:樋口真嗣
脚本:鈴木智
原作:福井晴敏(『終戦のローレライ』講談社刊)
製作:亀山千広
特技監督:樋口真嗣/佛田洋
音楽:佐藤直紀
出演
役所広司
妻夫木聡・香椎由宇
柳葉敏郎・石黒賢・佐藤隆太
國村隼・ピエール瀧・小野武彦
鶴見辰吾・伊武雅刀
堤真一
公式サイト:http://www.507.jp/
日本の敗戦はもはや決定的なものとなった1945年8月、一隻の潜水艦が横須賀軍港を出航した。かつての自由フランス海軍旗艦、のちドイツに応酬され、徹底的な改装を施され生まれ変わった革新的潜水艦。今はイ-507 と呼ばれるその艦は今、寄せ集めの乗員たちを乗せて一路テニアンをめざす。その目的は日本への原爆投下を阻止すること。だがそのミッションの立案者、浅倉には今ひとつ、秘めたる思惑があったのだ…
なんというか、「プロダクト」としての映画作品を考えて、テーマを決め、お話を造り、必要な映像を必要な期間と費用で作り上げることを計画し、その中で最大限良い物を、と考え抜かれて造られたのがこの映画、と言う気がする。これは褒め言葉です。長大な原作の派手なところを安易に抜き出してつなぎ合わせるようなことはせず、まず「こういう映画を造る」ときっちり決め、そのテーマを実現可能な範囲内で最大限表現できるような脚本を造ってきたことに星一個、分をわきまえた特撮効果の使い方のうまさに星一個、おかしなマーケティングに惑わされて話題優先のキャスティングを取らなかったところで星一個、で、やったじゃん樋口っちゃん! で星一個。ぱちぱちぱち、結構なモノを見せていただきました。ツッコミどころがあるのは認めるけど、2時間8分の長丁場を一気に見せる勢いを買う。
これ、東宝がひさびさに造った、エンタティンメントの方をきっちり見据えた戦争映画だと思う。戦争は悲惨だ(いや、悲惨なんだけど)とか、人の命ぐらい大事なモノはない(いや、ないんだけど)とかを消化不良気味に取り込んで話をつまらなくして、映画としての快感を自分でスポイルしてた作品群、ほれ、(樋口真嗣も参加した)「連合艦隊」とか、なんで「プロジェクトX」風味で造らなかったんだよ、な「零戦燃ゆ」とかですがな。ああいうのとは一線を画した、最初っから最後まで楽しめる戦争アクションになっている。「戦争は悲惨だ」とさえ言っておけばいいでしょ、という態度が長いこと日本の映画界にはあって、私は結構イライラしてたんだけど、ひさびさに「冒険の場所」として戦争を捉え、戦争を語る前に人間を描こうとしている、その姿勢がうれしい。もちろんそこに脚本のアラはあるし、説明不足な部分も多い。でも、それを補って余りあるのが、製作者たちが「面白いものを造ろう」と思ってる、その気持ちが伝わってくる、そこのところの気持ちよさなのじゃないかな。
まだまだだなー、と思ってしまうところは正直かなりある。私は原作読んでるので、あの長い小説をこういう風にアレンジしたか、と言うところで驚きもし、感心もしたけれど、それでもやはり脚本の随所にマズいところは散見される。CGIパートも、いろいろな制限もあってのことだろうとは思うけど、もうちょっとなんとかならなかったかな? と思うカットが結構ある。個人的には(絵の収まりを考えたらそうするしかないのだろうけど)水上艦艇があんなに密集して行動しないよなあ、とかも思ったりするし。でも、そういういろんな欠点を、とりあえず許しちゃっても良いや、と思わせてくれる気持ちの良さに満ちた映画になっていて、そこがとてもうれしいのね。
監督としてはまだまだ新人の樋口真嗣、今回はやや「守り」に回ったかな、って感じの演出がやや残念であって、冒険的な画がそれほど見られなかったあたりに不満は残らなくもないけれども、まずまずの仕事をした、と言えるのではないかな。2時間の映画をきっちり撮ってるんだもの、上々といえるでしょう。その分特技監督サイドでは「さすが」の仕事っぷりなんだし。彼としては苦手な部類(これはもんちぃ師匠に指摘していただくまで気付かなかったのだけど、確かに樋口氏って実はCGIパートの使い方、そんなにうまくないんだよね)であろうCGIパートも、彼なりに健闘していると思う。見る人は大スクリーンの映像で、かつ比較的前の方の席で見ることをお奨めします。CGIの辛い部分がかなり改善されますよ(w。
あと、個人的には小説で「書きすぎだ」と思った部分をかなり大胆に切り捨てていてそこも好印象。本の感想でも書いたんだけど、小説は少し語りすぎだ、と感じたのだけど、映画の方はその辺をうまい具合に噛み砕いている。ただこの辺は、劇場版パンフで樋口氏、福井氏がそれぞれの立場についてのコメントをよせているのでそっちの方も読んで見ると興味深いかも。
キャストはおおむねいい感じだけど、キイ・パースンである浅倉を演じた堤真一はちょっと貫禄不足だったかも知れない。もしかしたらこれは堤真一が悪いんじゃなく、堤真一のような浅倉、を造ってしまった脚本が悪いのかも知れんけど。パウラは…、んー、オレの期待してたパウラからは「とーりかーじ、ちょいブロー」だったかなあ。「ジュブナイル」の最後に緒川たまきが出てきて、「違うでしょうあなたはー」、と思った、でわかっていただけます? (^^;)
それはともかく2時間しっかり楽しめる、良い映画だと思いますよ。原作読んでなくても大丈夫。原作読んでるといろいろ楽しめると思う、し、原作読んでても映画の面白さが損なわれたりすることはないっす。
(★★★★)
土日分をまとめて。「ウルトラマンネクサス」、「種デス」、「ジパング」、「グレネーダー」、「砂ぼうず」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアikry」。「そんじゃ今からしましょかTransformation」などと腰の砕けるお歌を歌った翌日に観るにはまた、ずいぶんな展開ではないですか、な「ネクサス」(#23:「宿命」)。先週最終回パターン決めたと思ったら、今週はちょっと前に遡って「セブン暗殺計画」になっちゃったなあ、と。10話逆行したのか。とすると来週はさらに10話遡って「ひとりぼっちの地球人」? (ないない)。お約束に縛られないモノを、と言う意気込みはわかるしそれなりに力作続きなんだけど、どうだろ、非常に注意深く、念入りに造られているのに、鶏ガラスープの味しかしない五目チャーハンを毎週喰ってる気がするのは、オレだけでしょうか。
デス様はまあどうでもええわ。また絵が荒れてるな、とかザフトの中の人が大阪弁使うのって何が面白いんだろう、とか思ったぐらい。
深夜枠のアニメも「砂ぼうず」がちょっと面白いぐらいで後はどうでもって感じ。ああ、今期は不作かも。
で、この不作感をさらに盛り上げそうで怖い「マジレンジャー」(#5:「恋をしようよ〜マージ・マジーロ〜」)は、んん、ちょっと持ち直し傾向かな? って感じ。クラーク・ケントの昔から、一人の女性と使用前、使用後のヒーローの三角関係、ってのはある意味王道で、芸がない、とも言うんだが、まあこの番組で初めてこのパターンを知るお友達もいるんだし、よろしいんじゃないですか。今年の戦隊5人組は、年少さんの方がしっかりしてる、ってキャラ設定になってるのが面白いですな、末っ子は除くけど。
「響鬼」は、いよいよ二人目の鬼、威吹鬼とそのお弟子っさん、アキラ登場。最近流行りの言い回しで行くなら、アキラかわいいよアキラ、ってやつで。性格キツそうやけど(w。ものすごい壁だったはずの高校受験にはあっさり合格したけど、明日夢君にとってはこの程度は、実は誰かが軽く背中を押してやれば、なんとでもなる程度の鍛え方で済む話であって、ほんとに鍛えなくちゃいけない状況というのは、アキラとの出会いの後に待っている、様な展開なんですかね。まだ、良質のジュヴナイルになる余地は残ってると思うので、なんとかこの辺頑張って欲しいところで。
それにしてもこれ、近年希に見る「いい人」ばかりのドラマだなあ。ほんわかしたとこは好きなんだけど、ヒーローモノとしてそれはどうよ、と思わなくもないな。
倅の元に合格通知が一通到着。えーと、これほど世の中舐めた生活態度の小僧でも拾ってくれる大学があることに、父は驚いてますが。
まあ4年間の猶予はもらったってことで、一応おめでとう。でも父と母はさらに脛が細ることになるなあ。めでたさも中くらい。
フジテレビ721+739 月額料金改定のお知らせ。月1050円かよー。オレ、F1しか見ないんだけどなあ。721オンリー500円、とか言うコースがあるとうれしいんだけどな。
ジョン・クリストファー 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 西島大介
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011506-0 \640
厳しい試練を経て、トリポッドに支配されていない一握りの人々が集まる"ホワイトマウンテン"にたどり着いたぼくたち三人。そこでぼくたちは、厳しい自然に耐えながら、やがては来るであろうトリポッドたちとの闘いのため、身体を鍛える毎日が続いていた。そしてそんなぼくたちに、意外に早くその成果を試す時がやってくる。ドイツのある地方では、年に一度、スポーツ大会に優勝した少年たちを、トリポッドたちの街へ、奉仕者として連れて行くらしいのだ。その大会で優勝すれば、今まで誰も見たことのない、トリポッドたちの秘密がわかるかも知れない…。
英国製ジュヴナイルSF、第3弾、と言うか実質的には第2弾。序・破・急の「破」。厳しく、少し切ない思いの果てにたどり着いた本当の意味での「人間」たちの集落。でもそこも楽園ではない。なぜなら地球はいまだに異星人の支配下にあり、大多数の人間たちは彼らの家畜になってしまっているから。だから、例え少年たちであっても、時として大人に混じって、あるいは単身で過酷な任務に立ち向かい、戦っていかなければならない。だから少年はふたたび過酷な任務に…、と言うお話な訳ですな。前作が逃亡のための過酷な旅だったとしたら、今回は人類の逆襲の第一歩となるための過酷な旅。そしてその旅は、前以上に辛く、厳しく、そして切ない。ううう、これぞ英国SF。甘ったれたところは微塵もない。
あまりに甘ったれたところがないものだから、普段ぬくぬくな世界に暮らしている私なんかは、「子供にここまで残酷な現実を見せつけちゃって良いんだろうか」と思ってしまう訳なんだが、英国SFの矜持として、例えジュヴナイルといえど、いやジュヴナイルだからこそ、時として現実ってのはどうしようもなく痛みに満ちて、理不尽で、悲しいものなのだ、と言うことをきっちり子供のうちから教えておかなくちゃいけない、って考えがあるんだろう。その真摯さは、もしかしたら大人になった人間が読んだときにこそ、その厳しさが改めて身にしみ入るようなモノなのかも知れない。
主人公のキャラクターを比較的深く造っておいて、それ以外のキャラの掘り下げは割と控えめにしてあるあたりの匙加減もうまいと思う。これにより、欠点だらけ(いやもうぶちこわし型の典型なんだよね、主人公のウィル君って)の主人公が、何かのきっかけで他の登場人物たちの考え方や性格を少しずつ深く知っていく、様な構造になっているのもちょっと面白い。それでもまだまだ、我らがウィル君は何かと困ったちゃんなところもあるのだけど。さて人間とトリポッドの闘い、本書でそれには明確なタイムリミットがあることが明らかになるのだが、あまり多いとは言えない残りの期間で彼は、どんな成長を遂げるのだろうね。最終巻が待ち遠しい。
それはそれとして、訳者あとがきで中原さんがちょっと触れておられるBBC版「トリポッド」の紹介サイト、見つけたつもりだったんだけど改めて行こうとしたら、リンク死んじゃってる感じだなあ。どうしたんだろ。もしかしてオレが、忘れないように、とMM/memoとかはてなブックマークとかにURI放り込んだのがマズかったかしら…(おろおろ)。
(★★★☆)
おや、今見ると復活している模様。一応貼っときますね。というわけでいきなりレオパレス21のサイトとかをつらつらと眺めてる私。明日もうひとつ、結果待ちの学校があるんだけど、んでもってどちらにしても自宅から通える距離ではあるんだがそれはそれとして、とーちゃんとしては大学生にもなって親と一緒に暮らしてんじゃねーよ、と言うところもあるので、状況が許すんなら下宿暮らしをさせたい気もあるんだけど。たまには終電気にせず呑みたいときだってあるだろうし、あわよくば彼女(できたらなー)を連れ込むのにも便利だろうしさ。
んでレオパレス21の会員制賃貸モード。意外にリーズナブルなんだな。家具家電にエアコンまでついてて月6万前後(ただし、敷金礼金は確かにゼロだが、「会員制」に少々出費が必要)は、オレらの頃(20年ほど前)なら月4万ぐらいの感覚? それなら仕事やる気ない両親でもなんとかなるかなあという感じではある。
問題は倅のガッコからええ具合のところに、ええ按配の物件が見つからないってことかなあ。下宿暮らしで電車通学、つーのもなんかなーと思ってしまうわけだが。
どうしたもんだか。
□ もんちぃ [大学生活が脛の無駄遣いにならない事を祈る。(無駄遣いしたオレが言うな)]
□ 美紀 [ここは本名でいいかしら。ちょろっとだけ。 おめでとうございます乱土さん。入学金すすすごいですよね。 どうでもいいです..]
□ rover [のほほーい、みなさんどうもありがとうございます。 4年後の私はジオングになってるかも知れないなー。]
□ 寸゛ [二浪もして親を骨皮スネ夫にしてしまった私からすると、「何と親孝行な息子さんだ」と思ってしまいましたよ。おめでとうござ..]
□ でした [ そういえば、受験シーズンでもあったんですねえ。 独り者なので、そういう感覚がすっかり無くなってましたが、 それはと..]
□ rover [>美紀さん なんかひっさしぶりな書き出しだなあ(^^;)。 で、ついでに高橋英樹がヒデキとかで出てくると凄さパワーア..]
□ hisamura75 [下宿だけど大学まで電車で10分とか、わりと普通だったような。 男の子なんだから終電逃しても3駅くらい歩けるでしょうし..]
□ rover [だって倅が家を出てくれたら、ヤツの部屋を古本倉庫に使えるもの。]
ジオン究極の量産型モビルスーツとは全然関係なく、倅が受けてたもう一校の方も合格通知到着。うーむ、それでいいのか日本の教育界…。
それはともかく皆様、お祝いどうもありがとうございます。キミも感謝するように>倅。
スライドボディの音楽機能全部入り「W31S」〜4月中旬に発売(ITmediaモバイル)。
うーんどうでしょ。スライドタイプってちょっと興味あるんだけど、反面ワタシ、基本的にケータイはズボンのポッケに突っ込んでるから危険そうではあるんだよなー。ソニエリのくせにあんまり格好良くないのもちょっとなあ。どうもこう、これは欲しい! と思えるWIN端末にお目にかかれないなあ。
From:が"Verify"、Subject:が"UFJ"、と言うメール。ちなみにあたしゃUFJに口座なんか持ってない。以下のようなメールが来た(適宜改行入れました)。
UFJ銀行ご利用のお客様へ UFJ銀行のご利用ありがとうございます。 このお知らせは、UFJ銀行をご利用のお客様に発送しております。 この度、UFJ銀行のセキュリティーの向上に伴いまして、 オンライン上でのご本人確認が必要となります。 この手続きを怠ると今後のオンライン上での操作に支障をきたす恐れがありますので、 一刻も素早いお手続きをお願いします。 [a:http://200.81.64.137/ib/login/index.htm]https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index.html また、今回のアップデートには多数のお客様からのアクセスが 予想されサーバーに負荷がかかるため、下記のミラーサイトを 用意しております。上記のリンクが一時期不可能になっている 場合は、下記をご利用ください。 [a:http://80.55.101.22/ib/login/index.htm]https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index2.html [a:http://61.38.30.55/ib/login/index.htm]https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index3.html お客様のご協力とご理解をお願いいたします。 UFJ銀行
UFJに口座持ってる人、引っかからないようにご注意。
UFJでも注意呼びかけてますな。□ もんちぃ [ひ〜、こりゃまた巧妙な釣りですな。口座を持ってたら騙されそうだわ。 銀行にしちゃ〜やけに焦らせる文面なので勘のいい人..]
□ rover [こっちは鶴亀なんで、一発で怪しいってわかるんですけど、HTMLメールを有効にしてるとさらに騙されやすいかも。UFJの..]
□ hisamura75 [すっご……このURL先、一瞬だまされるね。微妙にデザインがダメなので、行の途中で改行したりしてるけど。]
□ でした [ こういう手続きは、銀行はいつも郵便を使うので、eメールという点で、まずは疑うべきでしょうね。]
□ もんちぃ [オンライン上での本人確認が必要って、そんな危険な事をオフライン銀行がせんわね。]
□ rover [でしたさんも書いてらっしゃるけど、銀行って基本的に、そんなのweb上でやってもええやんって言いたくなるような手続きで..]
□ 美紀 [高橋ヒデキという鬼がでませんように、って そうじゃない。郵送+書留でしたよね?乱土さん。 私もone’sダイレクト使..]
□ rover [そもそも口座を開設したときに使った印鑑が次元断層にのみこまれてしまいまして……。 再登録のしようがないのですよ(つo..]
パルシネマしんこうえんで「小津安二郎の芸術」その4。今回のラインナップは「お早よう」(1959)と「東京物語」(1953)。今回も娘は嫁に行かない。
そろそろ日本全体の景気が良くなっていくのかな、と言う予感がしつつある時代。それなりに小洒落てはいるけれどやっぱりどこかに長屋感覚も残るマスプロ住宅が並ぶ住宅地の一角、4軒の住人たちのお家の事情、なんだか面倒な近所づきあいを、大人と子供の視点から見た、大変にコミカルな作品。コメディ成分多めなせいか、小津の画面へのこだわりはこれまで見た作品の中でも一番ラジカルかも知れない。
相変わらず低い位置にあるカメラには、画面の中心を奥に向かって延びる小路の左右に似たような造りの住宅が並び、その奥には小路とT字につながって画面を左右に横断する小道。そのまた奥には小高い堤防。で下の小路と堤防の上の道路は、近景になる住宅の屋根でその一部だけが見えている。そこを絶妙のタイミングで人や車が横切っていく。小津がしょっちゅうやる手法なんだけど、今回は高さが加わってます。うへえ、と思った。
ご近所の構成も見事。似たような造りで、似たような大きさの家が等間隔で並んでいるものだから、玄関を使わなくても掃き出し窓を通じてお隣に簡単に上がれちゃう。こいつのおかげで玄関を介さない、正規じゃない方法でここのおばさんたちは勝手な情報を伝えあい、それはしばしば誤解を生んでおかしな噂を拡げる結果になってしまっちゃう、と言う構造ができてるあたりもうまい。
お話は全編コメディタッチ、つかこれ、前代未聞の「おなら映画」なんではないかいな。子供に交じって初代の黄門様もぷーすかぷーすか屁をこきまくる。しかもこれが、中学生たちの一番クールな遊びだっちゅーんだから(w。
で、いよいよ登場したテレビ。隣の若夫婦は快く見せてくれるのだけど、子供たちの親はみな、少々水商売風のカップルの家に子供が上がり込むのを快く思わない。そうなると今度は自分の家でテレビが見たい。買って買ってとやかましく喚く子供についにとーちゃん、笠智衆も爆発。「無駄口を叩くな」と一喝したものだから子供も反発、今後一切誰とも口をきかない、と宣言しちゃって、これがご近所や学校まで巻き込んだちょっとした騒動を巻き起こすことに……。
で、この兄弟を演じる設楽幸嗣と島津雅彦がすばらしい。この頃の子供ってこんなんだよなあという感じ。毛玉のいっぱい付いた毛糸のセーターが懐かしかった。ちなみに弟役の島津雅彦(「あいらぶゆー!」がカワイイ)は、この4年後「天国と地獄」で誘拐される運転手の息子役。 他愛ないコメディなんだけど、その実コミュニケーションってそこそこ冗長性がないとうまくいかないけど、でも日本人ってその冗長性に少し頼りすぎて、肝心なところで本質的なことを伝えようとしないよね、というメッセージも、ちょっと皮肉混じりに込められてるなあと思ったです。でも基本はくすくす笑いながら楽しめる映画。
三男二女の子供たちもみな独立し、いまは末娘と共に尾道に暮らす平山周吉(笠智衆)、とみ(東山千栄子)夫婦。老い先も見えてきた二人、今のうちにと東京に住む長男、長女の元を訪れる。快く迎えてくれる子供たちだったが、彼らは彼らで日々の生活もあるわけで、常に周吉たちの世話を焼けるわけでもない。逗留が続くにつれて、実の子供たちも表向きは歓迎しているが、反面ついつい邪険なあしらいをしてしまうことも増えてきて…
山村聡をはじめとする、周吉の子供たちの気持ちが痛いほど判るんだよなあ。オレも今や自分の両親に、こういう接し方をする年になっているもの。それだけに、そんな子供たちに対して昔のように親の権威を押しつけず、老いぼれのお荷物、と思われることを受け入れる老夫婦の立ち居振る舞いにほろりとさせられる。
この映画、「東京物語」と言っておきながら、実は真に重要な展開は、常に東京から離れたときに起きるのだけれど、そうなったときにも周吉夫婦は、どこにいても「尾道の老人」なのだね。逆に、尾道にやってくる子供たちは、そこでもやはり「東京」を引きずっている、と。
所詮世代というのはそういうもので、ある特定のポイントから先は、生んでくれたものへの敬愛から生んだものへの責任へ、プライオリティはスライドせざるを得ないのだ、その時それでも親を親として、大事にしてくれるのは、実は血のつながりのない、戦死した次男の嫁(原節子)しかなく、しかも彼女のその態度もまた、決して無私の賜ではなかった、という実に苦い映画。コミカル部分もあるにはあるが、ストーリー全体に通底するカラーを感じ取ってしまったときに、そのコメディ部分でもなぜか笑えなくなっている、というあたりはシビアだわあ。
個人的に私、原節子がやや苦手でして、特にこの映画での彼女の笑顔には、どうにもこう「作り物」っぽいものを感じてしまって、彼女が何を言ってもウソくさーく感じられてしまう(ああ、刺されるかも知れんなオレ)分、ちょっとポイント下がっちゃうのが惜しかったな。良い映画なんだけどなー。
さて来月は「晩春」と「お茶漬けの味」。来月で終りかあ。もっと観たいぞー。
TUXさん@mixi経由でタカラホビー.com こちら開発室。百聞一見、見に行って驚け。
□ でした [ むむう、実際に動くとは・・。 どういう構造になってるのか、すごく気になります。]
□ TUX [●ンじゃ、次回のオフは乱土さんがコレを買うのに付き合って、近くの喫茶店で開けて、動かすのをみんなで見る会ってコトで…..]
□ rover [いっ、いやその…。あたしも動くとこは見たいんですけど、買うところまでは、あのその、ごにょごにょ……]
□ 美紀 [なんでしたっけ、サンダバード2号でしたよねこれ。 これのグッズを誰かさんの家で見ました。 2号の思い入れの方が多数な..]
□ rover [ごくろうさまです、美紀さん。男の子はいつまでたっても幼少のみぎりに目にした物からは逃れられない物ですので、どうか大目..]
□ 美紀 [乱土さん、もうね、部屋にネクサスとかもう。 ブラカラー吹くからダクトを部屋に付けてプラモ作ると 言い出したときは・・..]
□ rover [あっはっは、是非塗装用ブースでも買ってあげてください。20000円もしないから。 http://www.tamiya..]
□ 美紀 [それねー、知ってるんですよー。今回それとネクタイと違う物とで バレンタイン凄く迷ったんです。でも絶対買ったらプラモで..]
UXGA対応のLCD 新発売!(EIZO)。そっ、そっちのモニターに誘って欲しかったよう(つoT)。
CS スター・チャンネルで「リオ・ブラボー」。1959年ワーナー、監督ハワード・ホークス、出演ジョン・ウェイン、ディーン・マーチン、アンジー・ディキンソン、ウォルター・ブレナン、リッキー・ネルソン。ガキの頃テレビで見て、やたら面白かった覚えがあるので鑑賞。つか基本的に私、西部劇好きなんですよ、ええ。
なんでもハワード・ホークスは(どうやらジョン・ウェインも)、フレッド・ジンネマンの名作、「真昼の決闘」があまりお好きではなく、オレに造らせたら、あんな軟弱西部劇よりよほどカッコいい西部劇ができるぜ、てんで撮ったのがこの映画なんだそうで、確かに悪党と戦うのに街の連中の協力を取り付けようと苦心するゲイリー・クーパー保安官に対して、こっちの映画のジョン・ウェインは、はなっから「堅気の衆に迷惑はかけねえ、オレが何とかする」ってなオトコ臭さをぷんぷんさせる。ヤクザ映画と同じノリだ。
ただ、ヤクザ映画と違うのは、基本的にワビサビな日本人とフロンティアスピリットでゴー! なアメリカ人の考え方、あたりかな。日本式映画ならかつての凄腕ガンマンで今はアル中に身を持ち崩しているディーン・マーティンは、たぶん映画の終盤でおいしいところをかっさらって殉職する役どころだと思うけど、アメリカ映画ではそういうことにはならない。前を向いて歩く人間にはそれなりの報酬がある、という、少々あっけらかんとした造りになってるわけで、ここであまりにお約束な展開に拒否感を持ってしまう人もいるかも知れない。「真昼の決闘」は「アウトランド」に化けられたし、「荒野の七人」は(そもそも元が『七人の侍』なうえに)「宇宙の七人」に化けられたけど、「リオ・ブラボー」は西部劇以外には翻案しようのない映画、なのかも知れない。別にそれが悪い事だ、とは思わないけど、ひどく限定された世界の中で、すばらしく輝く男たちの映画、という感じ。あ、元々西部劇ってのはそういうものだわな。
ま、それはともかく久しぶりに鑑賞して、これほどまでに「音のない」映画だったとは、ちょっと驚きました。こういうのがホークス監督好みなのかどうかは知らないけれど、映画音楽、がほとんど用を為していないのね。その分、有名な「皆殺しの歌」と「ライフルと愛馬」のフレーズ(ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンのデュエットだー)がこちらに強くアピールしてくる、と言うところはあるのだけれど。昔の映画って音楽にあまり多くを頼っていなかったのねー。そこで物足りない、と思ってしまうのは、今様な映画に少し毒されてしまったと言うことなのかな。
倅もカミさんものほほんとしてるけど、入学手続きの書類とか最初の学費振り込みとか、ちゃんと間に合うの? 22日締め切りだよ? 私だけが小心者なのかしら、つかこの期に及んでわざわざ一日タイムラグをつくり、その一日で床屋に行って、その翌日に写真屋に行って写真を撮ってもらううちの倅って、もしかしたら大物なのかしら。
そこまでやって撮ってもらった写真は、妙に犯罪者顔だったけどなー。
あとは自宅通学か下宿暮らしに踏み切るかやね。とーちゃんとしてはさっさと男の子には家を出て行って欲しい気がするんだけど、"我々の火力には限界がある"(辻萬長の声で)んでなあ…。
ちょっと追いかけるのをサボってたらこんな物が。5.1の方のBUILDは7498、β3の方は7522。ftpからダウンロードできる。β3のウリではSVGサポートだそうで、ちょいテスト(karu.svg/13Kb)。
んなるほど。
琢磨、高熱のためマレーシアGPを欠場(AUTOSPORT WEB)。あらら。そんなに自己管理にズボラな人間でもないだろうに、運が悪いというか。同地帯は昨年のスマトラ沖地震後、蚊が媒介するデング熱が発生しており、その感染も疑われている
そうですけど、ほんとだったら心配やね。
オタキングのサイトで知った、恋愛成績表。さっそく行ってみよー。
総合評価
恋愛レベル
「繁殖ゴキブリ級」 (18段階中 18位)
恋愛タイプ 「あきらめ型」恋愛タイプについて
世の中の不公平さや自分をわかってもらえないという不満がありつつも、もはや爆発する元気もないという年齢まできた「あきらめ型」に分類されました。卑屈にならずに思春期のような感情を思い出しましょう、などと言っても乱土 労馬さんには無駄だと思われます…。恋愛はあまり期待せぬよう…
総評
全体としては、最悪の成績でした。完全に赤点です。乱土 労馬さんは、女性がどうこうという前に、まず真っ当に生きることから考える必要があるかもしれません。恋愛はその次の段階と言えるでしょう。 また、「オプション」が最高値を示したものの、それもごく並かそれ以下の成績であり、まだまだ磨く余地があります。向上心すらもあまりないように見受けられ、未来にも暗いものが感じられます。まずは意識改革が必要でしょう。
そのほかの語りたいポイント
- どことなくどよーんと湿ったオーラが乱土 労馬さんから漂っています
- 難しい話をする女性は苦手ですか?少し難しい話になると聞いてないタイプです
- 乱土 労馬さんの結婚生活はすでに惰性に入っています。刺激がなくて緩んでいます
- 乱土 労馬さんには年下の彼女がお似合いです
- 出会ってから理解が深まるまでが乱土 労馬さんの最大の難関です。恋愛初期はとっても下手です
- 45歳のわりにはとても子供っぽい考え方をしています
- とっくに結婚適齢期を過ぎています。少しは焦りましょう
うっ、うるさいやいッ!(つoT)
「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。うわ、ネクサスエロいなおい(^^;)。お話しのテンションは充分高いし完成度もなかなかの物なんだけど、最後の最後で「光」とかいう訳のわからん物に頼っちゃった恨みはあるかなあってところもある。私は平成ウルトラの、この「光」ちゅー概念で人の意志とか希望とかが底知れない力を与える事が可能なんだ、って話の持って行き方があんまり好きじゃなくて、「ネクサス」はそこだけはなぞってないように見えて、その点だけは評価したいと思ってたんだけど、んー、やっぱり「光」に落ち着きますかー。
デス様は、んーなんなんだろねこれは。アメリカの外圧に負けて出兵してみたはいいけれど、思いのほか戦地の状況は過酷で、うかうか調子に乗って出ていくと日本はえらい目を見ちゃうよ、という話をしたいわけ? 気持ちはわからんでもないけど、やりたいと思ってることとやってることの格差が結構あるような気がする。作り手が自分のやってることに酔っ払ってる感じ?
作り手はこの作品で「戦争はなぜ起きるのか」を描きたい、と言うことだったように記憶しているけど、肝心のその部分が、昔からある「すべてはフ○ーメー○ンの陰謀だ」的ステレオタイプ(特定の誰かを冷やかす意図はありません)に安易に飛びついてる気もするし、肝心の戦争を描く、と言う部分についても、ファーストガンダムでのウッディ大尉の「ガンダム一機の働きで戦争の流れが変わるような事なんて無い」(大意)と言う、一つのセリフを超える説得力のある絵なり言葉なりに出会えてない気もするしなあ。それなりに派手なんで見てる分にはいい暇つぶしにはなるんだけど。
今日も晴れ。昨日以上に暑いそうで。衛星の画像が不調で最初の五台のラップは見れず。その代りと言っちゃあなんだが、川井ちゃん、今宮さんの予選談義をいろいろ聞く。速いけれどもタイヤに負担をかけるトヨタ、果たして決勝でもその力を維持できるか、とか、昨日の予選に関してはブリヂストンは完全にミシュランに対して遅れを取っていた(一発の速さがない)とかなんとか。大きな順位の変動は見込めないか。
途中にF1の予選やら決勝が挟まったりしながらも、「ジパング」、「グレネーダー」×2、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。「グレネーダー」が終って来週から「鋼の錬金術師」の再放送なのか。途中かなり長い期間見てなかったのでありがたい。
第6話ではやくも負け戦ネタ。ペース速ッ。で、なかなかテンション高い話になるはずなんだけど、まだちょっと赤君の滑舌とか発声とかがイマイチなんで、赤君のセリフのところでしょぼしょぼと盛り上がりに水を差されてしまう恨みは、あるかなあと。ヘタな怪獣物が尻尾巻いて逃げ出しそうな巨大メカ同士のバトルとか、見どころもあったと思うんだけど。
それはともかく、ウルザードの声を聞けたのが赤君だけだった、つーのはあれですか、もしかして赤君だけとーちゃんが違う、とかいう衝撃の展開が用意されてるんでありましょうか。
なお、文中の"ヘタな怪獣物"とは、けっして特定の番組を指してのものではありません。ほんとですってば。
少し濁った水の中のCGI合成、の部分がかなりいい感じだった。もうちょっとヘビ君たちが動いてくれたらもっと見応えあったようにも思うけど。威吹鬼さんの清めグッズ、ラッパでぷーはもうちょっとなんか芸が欲しかったかなあ。ロングトーンしてるだけじゃん、ねえ。イブキさんの肺活量は凄いと思うけど。
明日夢くんとあきら(ひらがなが正しいんですな)のごたごたは、もうちょっと引っぱるのかなーとも思ったんだけど、意外に簡単に和解しちゃいましたな、そう入ってもこの先、なんだかんだと揉めそうだけど。ひとみも混じって三角関係、とかはあり? ってライダーそっちのけだな。まあいいや、あきらカワイイよあきら(もうええて)。
Unlimited Clip Works経由で、日本版ポリティカルコンパス。ふむ、いってみよー。
判定結果は下記の通りです。
保守・リベラル度 -0.94 右・左度 0 あなたの分類はリベラル右派です。 保守は伝統や公共の福祉を重視し、リベラルは個人の自由を重視する価値観です。 右派は小さな政府、左派は大きな政府を志向する価値観です。
おや、わたしゃ個人的に自分はサヨな人だと思っていたのだが、そうでもなかったのか。
士郎正宗の「ドミニオン」なんだな。タイトルは「TANK S.W.A.T 01」。例の「デジタルときわ荘」プロジェクトの第一弾って意味合いもあるようで。まだそれほどコンテンツも充実してないうちから裏ページが用意されてる辺りが、DoGAらしいっちゃらしいわね。
入学金と学費を(カミさんが)払って、入学前の提出書類を倅に提出させたのが先週。それから音沙汰がない。倅を問いただしたら書類、普通郵便で出したなどと抜かすので激怒したが後の祭り。こりゃ最悪入学金ふんだくられ、浪人だなあ、と恐る恐る大学に電話して聞いてみたら…
「書類は今日発送です。あなたの書類は届いてます」
信じられんがザルみたいな手続きがちゃんと受理されてたらしい。「ほにゃらら大学様」しか書いてない封筒でもちゃんと入試科に届くらしい。のほほんとしてるカミさんと倅、ザルでルーズな対応の某大学をよそに、私一人だけ胃がキリキリする気分にさいなまれていたんですか。なんと言うことか。脱力。
□ 美紀 [こっちはパンツ飛んでいきました、強風で・・・]
□ rover [ぱ、ぱぱぱぱぱ、ぱんちゅ……]
□ ASA [リハビリの先生(美人)に聞いてみたら、「整形外科行ってレントゲン撮ってもらったほうがいいよ」ということでした。 先生..]
□ rover [どどどどうしよう、もしかして一生痛いままだったりするのかしら。変な風にくっついてたら、一度切り離してまたつないだりす..]
□ りつこ [遙か昔の専門学校生の頃、スポーツ大会のバスケで負傷。当時の自分には、突き指はおやつと同じくらい当たり前、だったので放..]
□ rover [ううう、やっぱりお医者にいかんとあかんのかしら……]
□ ASA [脅かしすぎたかも(笑) 入院仲間では、歯医者嫌いで虫歯を放置した結果、上の歯ぜんぶ抜く羽目になった人(特撮ファン)も..]
青池保子「『エロイカより愛をこめて』の作り方」(マガジンハウス)。これもなかなか、鈴蘭台の田舎では見かけない本でして。古本市があるってんで三宮に出かけたついでに確保。
実に淡々と語り口から、この人の職人としての真摯さがうかがわれますな。久しぶりに少佐の髪を三つ編みにしてみるチビ猫、のマンガも読めてお得感ありあり。
そう言えば「エロイカ…」史上初めてジェイムズ君に値切られた人って、樹村みのりがヘルプで描いたデパートの店員だったんじゃ無かろうか、などとどうでもいいことを思いだした。
「モデルアート」と「F1 MODELING」改め「Formula One Profile 2005」というなんだか良くわからん誌名になった本、も査収。「モデルアート」はハセガワ1/32の疾風がメイン特集。んで後者のF1本は、こりゃもう完全に模型雑誌じゃなくなっちゃったな(今までは模型雑誌だったのか、と言われるとそれはそれで辛いもんがあるけど)。今号はリニューアル記念って事なのか、「川井チャンの【F単】Lite」なんて小冊子がおまけについてきてた。ただ、この先買うかどうかは未定かも。ワークさんでは(流通が変わるらしくて)扱わないって事なんで、取り置いてもらえないというデメリットもあるしなあ。どうしよ。
コリン・ウィルコックス 著/宮脇孝雄 訳
カバー 山本福成
文春文庫
ロンリーハンター
容疑者は雨に消える
子供たちは森に隠れる ISBN4-16-723508-0
女友達は影に怯える
署長は最後に狙われる
父親は銃を抱いて眠る
依頼人は三度襲われる
殺し屋は東から来る
ロックシンガーは闇に沈む ISBN4-16-723510-2
脅迫者は過去に潜む ISBN4-16-723511-0
暗殺者は四時に訪れる ISBN4-16-723509-9
フランク・ヘイスティングス。かつてはプロ・フットボウラーとしてそれなりに知られ、その縁で社交界の名士の娘を妻にめとり、明るい未来が拓けているかに見えたこの若者は、試合中のアクシデントで選手生命を絶たれ、その後は妻の父の経営する会社の広報担当として第二の人生を歩むことになる。だがその生活は彼にとってあまりにも虚飾に満ち、どこにも生き甲斐を見いだせないものでしかなかった。いつしか酒に溺れ、妻との間も疎遠になり、やがて訪れる破局。すべてを一旦投げ打って、生まれ故郷であるサンフランシスコに戻った彼が選んだのは、警官という生き方だった。そして今、彼はサンフランシスコ市警殺人課のチーフとして、様々な難事件にあたる日々を送る…。
商売物に手を付けてますが(^^;)。
先日買い取らせていただいた本の中に、ヘイスティングス物がまとまって入っていたんで、本国での刊行第一作、「ロンリーハンター」を読んでみたらこれが面白くって。思わずそれ以降のシリーズを、本国での刊行順に読んでいったわけで。ここんとこ本の感想がなかったのはそう言うわけです。まったりと11冊、読み続けてたわけですな。
私、たぶん探偵小説より警察小説の方が性にあってるんだろうな、と思う。アーチャーさんやスペードさんやマーロウさんやスペンサーさんの活躍もいいけど、それ以上にフロストさんやリーバーマンさんやスキナー署長が頑張るのを読むのが楽しい。何でかはわかんない。警察内部にいる人の方が、より理不尽な縛りとかに苦しめられることが多くて、そう言うところで苦労する主人公たちの方に余分に感情移入できる、のかも知れない。あとはやはり、「組織」の部分の面白さ、というのは一匹狼の探偵小説ではなかなか味合うことができなくて、そう言う部分の描写が結構私、好きなのかも知れない。このシリーズにはその辺の匙加減のうまさがかなり感じられる。ヘイスティングスの同僚で、経験豊富な警部、フリードマン、ヘイスティングスの部下、ぱっと見は役に立つとは思えないが。なぜか強運を引き当て続けるカネリ、対照的にダウナーなキャラのカリガン、出世欲むき出しのマーカム、と言ったキャラクターがうまい具合に立っててシリーズ物を読む楽しみを満喫できる。そう、シリーズ物の楽しさってのは、こっちが知ってるあのキャラクタが、この局面でどういう動きをするのかな? を楽しむところも大きいわけで、そこら辺、このシリーズの作者は良くわかっているなあと思わせられる。わかりすぎててくどい、と感じることもあるけれど。
あと、このシリーズはすべて宮脇孝雄氏が翻訳されているのだが、この訳もいい。宮脇氏と言えば最近では、「死の蔵書」などのジェーンウェイ物の訳者でもあるわけだけど、その20年以上前に、すでに今のダニング作品などで見られる主人公の造形(いや、訳者が作っているわけではないですが)スタイルの一端が見えてくるあたりもちょっと興味深いな、と。何より読んでるうちに、「未読の作品が訳出されないかなあ」と思ってしまうんだからこれはやっぱり著者の力と同じくらい、訳者の能力もすばらしかったと言うべきなのでしょうな。以下、各作品の私なりの寸評。
ヘイスティングス初登場。この時点ではまだ彼は警部ではなく巡査部長。いわゆるフラワー・ムーブメントがまだ過去のものじゃない頃のお話。この時点で考えるフリードマン、動くヘイスティングス、みたいな作業分担は見えつつある。ヘイスティングスの過去の傷にも言及がある。
ヘイスティングスの恋人となるアン登場。愛すべき脇役、カネリも。シリーズ序盤の佳品。
精神に障害を負った人物(と、それに接する社会)が大きな意味を持ってくる作品。これはシリーズ屈指の傑作だと思う。
ヘイスティングスの恋人、アンをつけねらうストーカーの影。というかこの作品が上梓された頃、「ストーカー」なんて言葉自体が世の中には広まっていない。ある意味時代を先取りした作品?
「組織」の、なんだかわからんめんどくささやいやらしさをその底に秘めた社会派サスペンス、かな。
スペンサー・シリーズで言う「晩秋」ですか。終盤はしょり気味なのがちょっと惜しい。
プロンジーニの創作したヒーロー、「名無しの探偵」との夢の共演。なんだけど、個人的に警察の人と私立探偵がいたら、まずは対立して欲しいよなあと思っていたものだから、最初から協力体制で事に当るヘイスティングスと「名無し」ってのはそりゃちょっとイマイチなんじゃないかなあ、と思った。あと、せっかくの競作なんだから、「名無し」はヘイスティングスの描写をし、ヘイスティングスはその逆、なんて形もありだったんじゃないかと。
政府をゆるがしかねない特ダネをつかんだ、らしいはぐれジャーナリストの殺人事件を担当するヘイスティングス。社会派方面に向いてはいるんだけど、これはちょっとツッコミが浅いかも知れない。
人気の絶頂だが、その実この先は下り坂だろう、と思われる女性シンガーが殺害される。ショウビズとカルトを絡めた異色編。本編とは別に、ヘイスティングスとアンの関係に動きが見えてくるのが興味深いかも。
大統領すら一目置かざるを得ない大物上院議員に届いた脅迫状とは…。後半のヘイスティングスもののなかでも完成度の高い作品ではないだろうか。かなり大きなスケールの舞台づくりなんだけど、各登場人物のキャラクタの掘り下げに抜かりがないあたりは好印象。
日本の読者向けに「週刊文春」に先行で掲載された作品。かなりダメ。「ヘイスティングス」もののいいところを忘れて、いたずらに大きな見せ場を作ろうとしているだけのような気がする。序盤はかなりいい感じなだけに、クライマックスがそれでええのんか? って気がするんだよな。
てな感じですか。私がお奨めするなら、まず「ロンリーハンター」を読んで、気に入ったら「子供たちは森に隠れる」を読んでみてくださいな、って感じかな。ってどれを読むにも古本屋頼み(^^;)?
(★★☆)
TUXさんと二人で「鉄人28号」鑑賞。えーと、見る価値のない映画です。ダメダメな映画です。でもね、オレ、この映画をかばうよ、かなり本気で。今酒(かなり)入ってるんで詳しくは後日なんだけど、正直この映画、他人様に勧められませせん。奨められませんがわたしゃ好きです。たぶん「ロード・オブ・ザ・リング」見に行くヒマがあったらこっちを見に行きます、私は。でも他人様にはお奨めできないです。こまったなあ、こういう映画は。
ちょっとだけ飲み足りない気分だったし、時間もまだ22時過ぎだったので三宮で途中下車して「たちきや」へ。あの、唐沢俊一先生もずいぶん前に日記でネタにしてた「作」(ざく)ハケーン。わあい、しっかり瓶の色は緑だよ、うんうん、ザクはこうじゃなくっちゃ。と言うわけでいただいてみる。今回呑んだのは「作 穂乃智」。ふむふむ、すっきり系なれど、やや水っぽい感じもあるようで。このへんが量産型の辛いところか(おいおい)。ちなみにこの蔵本さんは、後に調子に乗って(^^;)"zaku"でドメイン取ってるのであった。やっぱり「悦乃智」を呑んでみたいよなあ。タカシ君、お願いね。
スタッフ
監督:冨樫森
プロデューサー:佐倉寛二郎
脚本:斉藤ひろし/山田耕大
撮影:山本英夫
視覚効果:松本肇
音楽:千住明
出演
池松荘亮
蒼井優/薬師丸ひろ子
香川照之/川原亜矢子
中澤裕子/高岡蒼祐/伊武雅刀/榎本明
阿部寛/中村嘉葎雄
公式サイト:http://www.tetsujin28.jp/
説明不要の横山光輝の同名マンガの実写映画化。
反則だよなあこのパンフのデザイン。オレ、この元ネタ本、定期購読してたもんね。毎月10日が「鉄腕アトム」、20日が「鉄人28号」の出る日だったような覚えがあるよ。懐かしいったらありゃしない。さて。
昔ながらの焼き肉屋が、ある日ステーキハウスとしてリニューアルオープンした。行ってみると内装は清潔で洒落ているし、店員たちの接客態度なども充分に訓練されたものになっている。で、いよいよコックさんが目の前で肉を焼き始めた。いい感じに焼けてきたし、匂いもいい感じだ、わくわく。いよいよあとは仕上げのフランベの、華やかな炎だな、と思ったら、コックさんはいきなりそこでその肉を客に出し、何事もなかったかのように次の肉を焼き始めた…というのが延々二時間繰り返される、様な映画。あらゆる点において間違ったことはなんにもしていない。でも、出来てきた物は何かが違う、そうじゃないだろ、なんでそこでやめるんだ、を延々味合わされるような映画なんです。良心的な駄作、としか言いようがない。山本弘氏に倣って採点するなら2デビルマン…ああでも「スペゴジ」は3デビルマンなのか、んじゃあ「鉄人」は4デビルマン(w。でもオレ的にはこれ、同時に0.6ジュブナイルぐらいは付けてあげたくなる作品で、個人的にデビルマン単位の4より、ジュブナイル単位の0.6をそこそこ重視してあげたい気分もあったりする。昨日「かばう」と言ったのはそう言う意味なんですね。
それはともかく悪いところを列挙しましょうか? というか列挙しきれないぐらいある(^^;)んだけど、まず一番問題なのは敵の動機がさっぱり判らない、ってのがある。動機がはっきりしない上に敵側の勝利条件もさっぱり判らない。なのでブラックオックスが何をやったら善玉側の負けで、で、善玉が負けるって事が一体世の中にとってどんな大変なことになるのか、が全然見えてこないんである。この時点でこの映画には、ラストに向けて観客を引っぱるためのテンションって物が決定的に不足してしまっている。テンション足りなすぎて、途中で席を立っちゃうお客がいるぐらい(ホントにいたのよ)。
同じように善玉サイドにも、敵と戦うための動機が全然見えないままに話は進んでいく。なので、善玉側の高揚→最初の闘い→挫折→そこからの復帰→そして最後の闘い、へと流れていくはずのストーリーが全然見えない。正太郎君のお母さんはなぜ巨大ロボットと死んでしまった父のことを語らずにいたのか、それがお話の展開の中でついに正太郎に明かされるとき、正太郎はそこからなにか、新しい覚悟とか決意とか、それから新しい力を得なくちゃウソだと思うんだけど、「ボク、お父さんに嫌われてたわけじゃなかったんだー」で済ませて良しとしてしまう製作者の神経がわからない。
というか、真面目に見てると、登場人物たちの行動って、なぜそうするの? と思ってしまうようなことのオンパレードだったりするんで困ってしまうのだけど。いろんなヒット作のいいところを持ってきて、安易につないで、その場その場でなんだかわかったようなわからんような、うやむやの内に「ほら、いい絵でしょ? んじゃ次行きますよ」ってのの繰り返し映画になっちゃってるような気がするのよね、これ。なので当然、一本の映画を通して気分を盛り上げる、様なことは出来ない映画になっちゃってるんであります。
特撮まわりも同様。合成大魔王、松本肇氏の仕事っぷりは流石って感じで、実写側の動きは抑えめとはいえ、かなり凝ったマッチムーブを見せてくれるし、やや過剰(何かうまい手が見つかったもんでうれしかったのかも知れないけれど)とはいえロボット同士の戦いでダメージを受けるクルマ、の絵とかもいい。トレイラーでも見れるけど、ブラックオックスにねじられる東京タワーの映像も立派なもの。ええ、「ローレライ」の海面よりはクオリティ高いと思いますよ。ただ、「絵」の完成度は高いけど「映像」としての説得力、って部分は著しく低い物になっちゃっててそこも残念だったなあ。
てなわけで、ホントにどうしようもない映画に見えますよね。実際そうなんです。お休みの日に1800円(プラスアルファ)のお金を払って、2時間ばかり楽しい時間を過ごしたい、と思ってる人に、私、この映画をおすすめすること、出来ません。はっきり言ってダメ映画です。上映時間114分が140分に感じられます。
ところが、だ。
このあざとい「ほら、いい絵でしょ」攻勢のなかに、個人的にかなり(前後の脈絡が無くっても)こっちのツボをついちゃうシークエンスがあるのが困ったところで。これ、鉄人対ブラックオックスのバトル部分を無かったことにして、正太郎君の成長を描くジュヴナイル作品として見てみると、何とも悩ましいことに私の中ではかなり高い点数付けたくなっちゃうんですよ。
これ、実は正しいジュヴナイル(ええと、私ジャンルとしてのジュヴナイルは「ジュヴナイル」、超ウルトラ大傑作映画の方は「ジュブナイル」、と書き分けることにしてますので、その辺よろしく)の必要条件をかなりきっちり満たしてるんだよね。無いのは「夏休み」ぐらいで、「秘密と冒険」、「恋と友情」、「良い大人と悪い大人」、しっかり全部盛り込まれてる。途中から私、ジュヴナイル作品を見るモードに切り替えてこの映画鑑賞してて、この流れではさすがに「恋」はないかなあと思ってたところにしっかりその要素もぶち込んでくれちゃったものだから、もう自分の中での点数アマアマになっちゃってねえ。あざといことはわかってても、ジュヴナイルならその展開しかないよな、って展開をしっかり見せてくれるもんだから、自分の見たいところだけをしっかり見て、他は見なかったことにするモードで鑑賞しちゃって、で、そうやってみてみるとこれ、すんげーオジサンの涙腺直撃弾が随所に仕込まれてまして。いや困った。
凝り返しますけどダメ映画です、これは。でも個人的には「ジュブナイル」以来久々に、正しいジュヴナイルを見せてもらったような気がして、けなさんといかん映画なんだけどどうもこう、心からけなせない映画になっちゃってるんですわ。参ったねどうもこりゃ。
(★)
でもオレの狂った脳内採点システムでは実は(★★★)
「ウルトラマンネクサス」、「種デス」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。月曜発送の本が結構あるので梱包作業しながらつらつらと。
「ネクサス」は、一応この作品世界が映画版「ULTRAMAN」とリンクする話なのだ、と言うのが語られるエピソード。これを見る限り、星川航空に移った別所哲也には、その後かなり過酷な後日譚が待ってたような感じですな、南無。見えないお話をそのままに、さらにTLT内部でも権力闘争があるような描写があるけど、この先の展開でその辺、ちゃんと意味のある描き方が出来るのかね。単に設定に含みを持たせるためのスパイ云々だったら、ない方がよほどいいと思うんだけど。
デス様は、おー、キラ最強じゃん、というお話でしたな。その反面ドイツ語で西川君の人はあっさり死んじゃってるし。そろそろツァーでも始まるんで、声優やってる場合じゃないと?
「マジレンジャー」はそこそこ楽しめるようになってきた、かも知れない。そうだよな、魔法ってモノのなんだか良くわからんプロセスのいかがわしさを、ちゃんとお話しの中に絡めないとせっかくの設定がもったいないでしょ、って感じ。「汚い水の中のきれいな部分の水1リットル」とか言うの、結構好きですわ、魔法っぽいと思う。
「響鬼」は、明日夢クンのエピソードとヒビキさんの話がうまくリンクできなかった感じで残念賞。つかグループとはいえ女の子とのデートの日の朝に起きられねえ男子なんてありえねー。起きられねえならそれだけの理由をちゃんと見せてください。前日あきらに夜通し問いつめられまくってた、とかでいいんで。
あきらカワイイよあきら(だからもうええて)。
昨日映画を観たあと、梅田をうろうろしてて三番街のディスクピアで発見した、「2枚で1990円」DVD。「地球の危機」と「恐竜100万年」のセットが買えるんじゃん。ということでるんるんで二枚持ってレジにゴー。
梱包作業が終らないのでいつものテレビ番組一通り見たあとに、「地球の危機」を流してみる。言うまでもなくこれは劇場版「原子力潜水艦シービュー号」。ノヴェライズを担当してるのはシオドア・スタージョン。
かなりガキの頃に一度見たっきりだったので大変に新鮮だった。なんたって映画の冒頭でジャックナイフ・サーフェスぶちかますシービュー号が格好良すぎ。あと、大女優ジョウン・フォンティンをストーリー上の成り行きとはいえサメのエサにしてしまっていたとは、あーびっくりした。その他、あっしの好きなピーター・ローレがええ芝居してたり、バーバラ・イーデンが思いのほかいい乳だったり、なんだかんだと見所がありますな。つかまあ凡百の人間の芝居なんかよりも、海に挑む船、の画にはついつい燃えてしまうもので、探信音打ちながら浅深度で突っ走るシービュー号の画、はやっぱり水モノ好きにはたまらんモノがありますわ。
深いお話が作れないアーウィン・アレンの限界も同時に感じ取れちゃって、「ポセイドン・アドベンチャー」ってやっぱり格別な作品だったんだよなあ、とか思っちゃった。
パメラ・スー・マーティンが凶悪に可愛かったんだけど、彼女のその後はどうだったんだろうなあ、とか思ったりして(ぐぐってみたので彼女のその後の情報は不要です。ちょっと泣けました)。
んと、ドラフト2版、なんて物が出ているようで。選択肢の文言がやや変わると、意外にこちらの反応も違った物になるのだな、というところで。んで結果。
保守・リベラル度 -0.83 (経済的な)右・左度 -2.05 あなたの分類はリベラル左派(リベラリスト)です。
なるほど。
メルヴィン・バージェス 著/安原和見 訳
カバーイラスト 加藤俊章
カバーデザイン ヒスミヨウ
創元推理文庫
ISBN4-488-56301-5 \1100(税別)
近未来の英国。黒魔法と見まごうばかりに発達した遺伝子操作技術は大量の"獣人"を野に放ち、それが元で今やロンドンは、世界から見捨てられた巨大な暗黒都市となっていた。その中で覇権を争う二つの勢力。共に暗黒街の顔役からいつしかその地域の"王"にのし上がったヴォルソン家とコナー家。互いの抗争の前にまず、日々人間たちの世界を圧迫し続ける"獣人"たちの脅威を排除しなくてはならないと考えたヴォルソン家の当主、ヴァル王ことヴァル・ヴォルソンは、若きコナーの当主に自らの娘、シグニーを嫁がせ、ヴォルソン/コナーの共闘態勢によって"獣人"たちの脅威を一掃しようと目論む。だがその持ちかけは、コナーにとっては別の計画のための格好のきっかけでもあったのだ。シグニーとコナーの婚姻は一見滞りなく執り行われ、ロンドンは新しい、行く末に明るさが約束された時代に入ったかに思われたのだったが…
ジーグフリードの物語などの、そのまた元になったとされる北欧神話の内の"ヴォルスンガ・サガ"を大胆に近未来の物語に翻案した、ややSF風味も混じったダーク・ファンタジーと言うことになるのかな。そもそもわたしゃ"ヴォルスンガ・サガ"なんて言われてもちんぷんかんぷんだし、ジーグフリードよりはデュークフリードの方がまだしもよく知ってるような人間な訳で、この作品で描かれている物語世界が、どの程度原典を踏まえているのか、とかも判断のしようがないんだけど、とにかくこの濃密で、昏く淫靡な世界ってのは、いわゆる"サガ"(伸ばしませんよ)が本来持っている血筋なんだろうな、という気はした。似た例があるとするなら「ゴーメンガースト」三部作なのだろうし、それから「グローリアーナ」もそう言う系統の作品なんだろう。で、そう言う系統のお話たちを頭の中で思い浮かべてみると、なんというか、物語の昏さとか容赦のなさとかあられもなさとか、そう言う部分って、案外、お話の作られた地域の太陽の日照時間の長短にも影響受けたりするのかなあ、なんて思ったりする。
北欧神話を題材に取ったこのお話の昏さとかえぐさって、例えば「グローリアーナ」とかと比べてみてもその暗黒ぶりが尋常じゃないというか。エリザベス時代の英国、が舞台の「グローリアーナ」では、まだ血の色は鮮やかに赤いと感じられるのだけれれど、こちらの方では、血の色すらもなにやらどす黒い物に感じられてしまう。それが北欧神話のカラーなのかそうじゃないのか、私は良くわからないんだけれど、少なくともこの作品の、近未来のロンドンに舞台を借りた北欧のサガは、色彩と明度、彩度に乏しく、重苦しく、容赦がない。環境の厳しさがそのままお話に反映されるのかな。
元のお話を知っている人ならば、「ああ、あれがこうであっちはああなるのね」的な楽しみ方が出来るのかも知れないが、わたしゃそっちの素養がないので猛烈にダークな、一種のアフター・ホロコーストもの的意味合いを持った愛憎交わる復讐譚、として読んだ。映画「ノストラダムスの大予言」の終末後の世界でしぶとく生き延びている人間と人間の出来損ない、ついでにそこに、今ひとつ決め手を持たない神が介入して織りなされる悲劇、という感じ。
お話としての濃密さはすごいと思うんだけど、まあなんだ、ページを繰るのが楽しくてたまらないような本ではないなあ、と言う印象。腕のいい板前さんの作る活け作り、みたいな小説でしょうかね。
オレ、魚嫌いなんだよ(^^;)。
(★★☆)
ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-075684-8 \780(税別)
依頼人はスーザンだった。彼女の別れた元夫がトラブルに巻き込まれている、という。20年にわたって連絡の無かった元夫、ブラッドはその姓をシルヴァマンからスターリングへと変え、今は一種のプロモーターとしてイヴェントのプロデュースなどに携わっているらしい。そんなイヴェントの一つで、ブラッドはイヴェントの参加者の女性たちからセクハラ容疑で訴えられているというのだ。だが当のブラッドにはその訴訟を真剣に受け取っていない節がある。訴訟を起こした女性たちの一人の夫は、刑事事件を担当させたら無敗と言われる辣腕の訴訟弁護士だというのに…。調査を開始したスペンサーだが、何も、そして誰もが肝心なことに関して、口が重くなっていることを知っていく。全幅の信頼と愛情でつながっていたはずのスーザンまでもが…。
おおう、今回も「アン・ハ」が出てこないぞ。一体どうしたことだ。その代り今回は「フム」が多用されている。これで次回作でスペンサーやホークが「フムン」、とか口走っちゃったらどうしよう(w。
さてお話の方は、あらすじでも触れたとおりスーザンの元夫が巻き込まれたらしいトラブルの解決を、なぜか夫、直、ではなくスーザンがスペンサーに依頼する、という妙に奥歯に物の挟まった感たっぷりなイントロで幕を開ける。今回のお話の見どころは、じつはこのスーザンの行動にも見て取れるのだけれど、スーザンってほんとのところどんな女性なの、が、元夫が巻き込まれたらしい事件を調べていく上で見えてくる情報を挟みながら、ややいつもとは勝手の違うディスカッション(もちろん、これは『スペンサー』なのだ。つかず離れずのディスカッションは必須です)を重ねていく過程で見えてくるあたりにある。いつものようにミステリ味は少なめ。
まあ誰もスペンサーに、あっと驚くトリックの謎解きなんか期待しちゃいないだろうから、それはそれでいいんですけど。無理矢理好意的に解釈するならば、このシリーズの面白さってのは、ルパンⅢ世的「おとこのぉー、びぃがぁくぅー♪」を、毎回中年男女が「俺達、間違ってないよな」って再確認するところにあるわけで、今回のお話はその辺、かなりうまく行ってたんじゃないかしら。解説でミステリ書評家、の穂井田直美さんって方が"シリーズきっての異色作"とマクラを振っておられるけれど、個人的にはそないに立派なものでもないと思う。いつものスペンサー。絡んだところにちょっといつもより恋愛成分が多めだっただけ、なんじゃないかいな、って気はしますな。
ただ、無駄口うだうだの面白さが実はスペンサー物の真骨頂であるとするならば、この作品は決して悪くない出来だと思う。前作もそうだったけど、「男の美学」(やや独善的)に水を差すのは常に"子宮"なのだ、ってあたりは結構示唆に富む物があると思うですよ。お話の構成的にもしっかりしていて好印象。総じて「佳品」と言って上げていい作品だと思ったです。
それにしてもスペンサーがパソコンの前に座る日が来るとはね。座ってもなにも好転したりしないのは予想通りなんだけど。ただ、きっとホークは、実はしっかりパソコン使いこなしているんだろうなあと思ったです。
(★★★)
誰かやるだろなあと思ってたけど、「初心者向け ラジコン潜水艦 総合サイト」さんで、「LORELEI ローレライの潜水艦イ−507 ラジコンで実現!!」(アレゲなニュースサイト経由)。うわあい、潜ってーら(^o^)。実際の制作には「空想科学模型」さんも協力してるんですな。そそ、あのカッコいいムスカ作りはった方。ややや、なかなかええ感じっすなー。
それはどうやら猫とMacらしい。日刊オードリーさん経由で、先生の仕事場訪問!。曲がりなりにも読んだことがあるのは西炯子、萩尾望都、諏訪緑、波津彬子なんですが(待てよ、名香智子もなんか読んだかな)、うむ、なんかこう皆さんそれらしい。萩尾望都でこれなら、一条ゆかりの仕事場には、無意味に大理石の彫刻ぐらいありそうだ。
つか西炯子の机面白すぎ。
昼過ぎ。カミさんに声かけられて、倅はカミさんと「洋服の青山」に出かけましたよ。大学の入学式用にスーツ買うんだそうで。ぷ、ぷぷっ、スーツやて、アレがスーツ着る年かい(オレも年取った訳だよなー)。
別に何着ていってもいいんであるが、お義母さんが気ぃ揉むので一揃え買っておこうと言うことになったようで。靴までまとめた8点セットで6万円だそうで。まあ安いのかしら。ワシもスーツなんてめったに買わんから良くわからん。
ちなみに私は、入学式にはジーンズにトレーナーで行ったもんねー。サークルの勧誘とかに遭遇しなくて、とっても楽だったよ。成人式も出なかったし、オレが初めてスーツ買ったのって大学出たあとのような気がするな。たしかツレが結婚するんで、さすがに一着いるかー、と。
なのでこの辺の常識っちゅうモンが全然無いオジサンなんですが、やっぱ大学の入学式、つーのはスーツ着て出る、のが今でもおおむね主流なんですかね? どうなんざんしょ。
面白そうだから入学式見物に行ってみようかな。
堺三保さんのFIAWOL-blog経由で、あなたが思うオタクの条件とは何ですか?。あら弱った、私が思ってるオタク像とここに並んでる項目って、微妙にズレがある感じ。現時点でトップになってるのは、一般的にあまり役にたたない事柄に関して膨大な知識量を誇る。
なんだけど、そうか? オタクってのは"膨大な知識量を"誇れるほどには実は知識量は無くって、自分が勝手に"膨大な知識"を持ってる、って思ってるだけの存在なんじゃないかしら。一つの事に没頭するあまり他者のバックグラウンドに目を配れない
んじゃなく、一つのことに没頭するフリをして、他者のバックグラウンドに目を配らない存在なんじゃないの? 件のサイトで挙げられている項目の幾つかに該当している人って、たぶん「オタク」とは違う呼ばれ方をされているのじゃないかなあ。
私はオタクって、そりゃ確かに普通の人から見たら、特定の部分に妙に濃い知識量があり、かつそれらをかなり自在に引用する才に長けた人種、だとは思うけど、でもやっぱりそれは突き詰めたところまでは行けてなくて、そのことを自分でもわかってるから、妙に自分を卑下したり、極端に明るく(奇矯に)振る舞ってみたりする人種なんではないのかいなあと思ったりするのだが。
オタクってのは、別にダメな存在でも世の中から排斥されなきゃならん存在でもない反面、そないにしっかり定義付けをして、存在価値を再確認せんとあかんような存在でもないと思うんだけどね。多少はモノ知ってるけど最後までツッコミ切れてない連中、でいいんじゃないですか。
オレ? オレはそう言う意味で自分はオタクだと思うよ(w。
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□ すみけん [角健太郎さんは 石田靖 です! ● 石田靖さんのあなたは、みんなに慕われる親分タイプです。物事に動じない強さ..]